2006/11/05(日)21:55
【17】中国で不動産を買おうとした話
≪投資話≫
「投資って言われても…」
カプチーノのカップをいじりながら(中国では、いつもカプチーノ)
そんな恐ろしい事、嫌だ!
と思ったが口には出さなかった。(悪いと思ったので)
私 「悪いけどさ。私も今のお給料で十分やっていけてるんだけど…」
代 「違うよ。そうじゃない」
私 「じゃあ、何?」
代 「外資企業にしたいんだ。今は内資企業だから企業所得税が高い」
確かに、中国では外資企業なら*「両免三減半」がある。
*外資製造企業に対する企業所得税の税率優遇。設立後、利益が出てから
2年は免税、後3年は半額という優遇措置。但し各開発区及び対象業種により
優遇率は違う。三免三減半、三免両減半、等さまざま。
内資企業なら通常税率の33%(とかだった)を満額支払わねばならない。
また内資企業なら厳しい貿易権の取得も外資企業なら自動的に取れる。
私 「それで?」
代 「名前を貸してほしい。董事長として登録して
そして日本からウチの会社に外貨を送金してほしい」
私 「私に何かメリットはあるの?」
代 「毎年利益の何%かを支払うよ。税金そのまま払うより、ずっといいからね」
私 「・・・・・・」
代 「それに、あこ小姐が注文を取ってくれば、その分はまた別に
コミッションを支払うつもりだし。合作(一緒に仕事する事)しようよ。」
私 「・・・・・・」
確かに、そうすれば税金はかなり浮く。
余分な金が出てくるだろう。
この代社長は北方出身で、やはり江蘇に出てきて
会社を興した。年齢は当時27歳とか、そんなで。
私より随分若い。
会社の取引を通じて感じていたのは
結構信用できる相手だ、という事。
不良品があれば、すぐに引き取りに来て代替品を納めに来る。
技術交流も進んで行う。
支払いに関してもゴチャゴチャ言った事は一度もなかった。
でも、ちょっと不気味だった。
何で私に言ってくるの?
すぐに乗ってくる、と思ってるのだろうか?
ナメられてるんだろうか?
「美味しい話に気をつけろ」
中国に関わってきてから、ずっと心がけてきた一番の注意点。
ここで浮かれてOKしては後々何があるか分からない。
条件として:
1)私が日本から送金する分の人民元を先に私に支払う事。
2)毎年の支払い及び営業コミッションについては正式契約書を交わす事。
この2点を挙げて、
「ちょっと考えさせて」
と、その日は解散した。
お金の話ばっかりで…
頭がどうにかなりそう…
正直、もう一杯一杯だった。
つづく。
この話はシリーズ物になっています。
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