2006/11/13(月)08:01
【22】中国で不動産を買おうとした話
≪乾杯と予感≫
62枚の赤いお札が目の前に。。。
私 「こ…これ、 ホントに私がもらっていいの?」
陳 「そう、君のだよ。」
私 「…信じられな~い^▽^;; 一体どうして業者から取り返すの?」
陳 「交渉は俺と弁護士とでやるから。あの業者は元々おかしいんだ。
弁護士は僕の友人だし。ほら、知ってるだろ。前の食事会に同席していた…」
私 「あ~、あ~、(大きく頷く)いたね!覚えてるよ」
陳 「…で、この受け取りにサインをしてくれる?」
と陳社長はプリントアウトした受取書のフォームを出した。
私 「分かった。」
私はすぐにサインした。
陳 「それと、これ。僕に手続きを任せるっていう書類」
私 「分かった。」
2種類あって、各3部。
これも、すぐにサインした。
陳社長は、この2種類の書類の各1部を私に渡した。
私 「じゃ、これ。もらうね。」
と、私は机の上の6200元を数え。
もう一度数えて、財布の中に入れた。
私 「ああ、陳社長。私、何て言えばいいか…(笑顔)」
陳 「没什麼。我們是朋友。(何て事ないさ。僕達は友達だよ)」
陳社長は、その時飲んでいた「水果茶(フルーツティー)」のカップを持ち上げた。
私も満面の笑みでカプチーノのカップを持ち上げ、
カチン!
と乾杯をした。
私 「あ、そうそう、これ。私の日本の個人名刺。もうすぐ帰国するし。
保持連絡!(連絡してね!)」
私は自分の名刺を差し出した。
すると、陳社長も、もうすぐ工場が移転するから…と新しい名刺を私にくれた。
陳社長の会社は順調で、工場を拡張するとは聞いていた。
私 「陳社長さ~、すごい順調じゃない。工場拡張だよね?
将来えらくなった時に、私の事、無視したりしないでよ~^^」
陳 「何言ってんだ。そっちこそ。俺の事、見捨てないでくれよ」
するわけないじゃな~い^▽^
あなたは、この駐在生活の中で出会った、大事な大事な友達だよ~
私 「从 NI 開始,到 NI 為止 (あなたに始まり、あなたに終わる)」
私は、もう一度カプチーノのカップを持ち上げ、
私達は笑顔で乾杯をした。
ウソみたいなラッキー。
私は嬉しくて、たまらなかった。
帰り道。
歩きながら。
从 NI 開始,到 NI 為止 (あなたに始まり、あなたに終わる)
と、私は、つぶやいていた。
東方花園は、陳社長に誘われて予約した先。
トラブルに巻き込まれ、
最後は、陳社長によって一件落着~♪
从 NI 開始,到 NI 為止 (あなたに始まり、あなたに終わる)
何となく頭から離れず。
何度も何度も、口の中でつぶやいた。
今思えば
何か予感めいたものが、あったのかもしれない・・・
つづく。
この話はシリーズ物になっています。
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