2007/04/22(日)01:21
協議書への対応
ようやく溜まっていた仕事が一段落つきました。
何が忙しかったか、と言うと
日常の業務に加え
■協議書のチェック
時期的なものなのか、春に多い気がしますが。
RoHS関連*・サプライヤ調査表・ISO関連の書類。
*RoHS…(EU(欧州連合)が2006年7月1日に施行した有害物質規制。
Restriction of the Use of CertainHazardous Substances in Electrical and Electronic Equipmentの略で,電気電子機器への特定有害物質の含有を禁止するもの。規制対象となっているのは,Pb(鉛),Cd(カドミウム),Cr6+(6価クロム),Hg(水銀),PBB(ポリブロモビフェニル),PBDE(ポリブロモジフェニルエーテル)の 6物質である。2002年11月にEU(欧州連合)の調停委員会で合意された。
これらの文書の殆どが中国語のみ。
英文を提供してくれるのは15%くらい。
残りの85%は私が翻訳しかなく。
この10日間で30種類以上。
全て期限付き。
4月X日(3日後)までには提出して下さい。
出来ない場合はサプライヤ(仕入先)リストから外し
取引停止します。
こんな沢山の量を3日でチェックして上司に報告して
判子もらって返送する。
無理やって~。
いつも、こんなんです。
急に大量によこしてきて、3日、長くても10日の時間内に提出要求。
(今日中、というのもよくある)
弱い立場(サプライヤ)には、どんな無理でも要求する。
役所も同じ。
通達が来たと思ったら「明日から施行」が沢山^^;;
内容も内容で、大陸のサプライヤ用。
営業許可証・税務登記証・組織機構代ロ馬証
のコピーを御提供下さい。
日本には、そういった書類はございませ~ん。(も~)
4月だし、ただでさえ忙しいのに、こんな書類が次から次へと。
最初はチョコチョコ翻訳していましたが。
営業時間中は電話やメールで集中力が途切れるし、
こればっかり、やってられないのでチェックのみにしました。
受け入れられない条項のチェック。
通常のアンケート(従業員数や品質管理の情況調査)なら
危険な文言もないのですが。
協議書は図々しい事が沢山買いてあるから。
■…の場合には、乙方(サプライヤ)が全責任を負い
協議の規定に基づき甲方(顧客)が負った一切の損失を負う。
■甲方は乙方の検査保証手段に対して評価を行い、
品質管理情況をチェックする権利を有する。
甲方が要求する検査設備を購入使用せねばならない。
また立ち入り検査する権利を有する。
■納期遅れの場合には一日につき、納期遅れの品物のX%を
一日につき賠償し、代金から控除する。
他にも沢山「賠償」「一切の損失を負う」
でも突然のキャンセルなんかに対するペナルティは
当然の如く記載されていない。
作った方(中国客側)が圧倒的に有利。
尚且つ
■この協議書は中華人民共和国の法律を適用する。
■争議の場合は甲方(中国客)所在地の人民裁判所にて
訴訟解決する。
怖い怖い^^;;
なので、一応目は通して大半はサインしません。
できません。
揉めた時にこれ出してこられたら100%勝ち目ないです。
客も「サインしないと取引停止」とか言ってても結局は注文してくるし。
マトモに相手にする場合にしても
■「賠償」や「損失補償」に関する項目を削除要求(応じてくれませんけどね)
■もしくは双方同等のペナルティを要求
■国際商工会議所のルールに従い、ロンドンでの仲裁(調停)により解決される
に変更して相手の反応を待つ。
これで諦めてくれる場合が殆どですが、
中には「そんな事言わずに」「形式だから」となだめてくる客もいる。
でもさ、
何かあった時には引っ張り出してくるでしょ~??
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江蘇では2回提訴されました^^;;
こちら側が悪かったのですが、
2回とも、和解金支払って提訴を取り下げてもらうしかなく。
でも逆に、こちらが訴える時は、うまくいかなかった。
例えば一度あったのが。
以前、OEM先と交わした「守秘義務協議書」
無断でブランドを使って製造販売して、
我々の顧客に「本物と同じモノで、本物より安い」と販売。
違約になるので訴えようと思ったら、
■サインした総経理が変わっている。
■社名が変わっている。(締結した後に社名変更があった)
の理由で別会社と見做される可能性が高く、訴えを断念した事があります。
社名が変わっている部分は少し複雑で、
旧社名も登記に残っており、尚且つ新社名も登記されているので、
別会社とみなされる可能性が高い、との事で。
こうなる事を予測してのOEM先の動きだったかは定かではないですが…
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…話は戻って、
このチェックできていなかった20種類以上の
協議書を本日、一気に内容確認して2時間。
外国語ですから、やっぱり集中力要ります。
また、ここ最近の疲労もあって
一時間ほど、
放心状態で倒れてました^^;;
協議書酔いか…?
まだ少し気分が悪いです。。
まあ、とにかくこの手の国外からの協議書は
■何も考えずに全てサイン捺印する
■何も考えずに全てサイン捺印しない
■マトモに検討して内容を詰める
■重要箇所のチェック(←すみません、追記)及び
ピンポイントを突いた抵抗^^;
(今回やっているやり方)
今までに見知った中で、この四種類の対処方法がありました。
皆さんの所では、どう対応されてますか?
何かいい方法があったら教えて頂きたいです。
毎年どんどん増えています。
かなわん、こんなんばっかり(泣)
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まだ気分が悪い、胃がムカムカする~