2007/06/30(土)16:54
杭州郊外【車窓から】
杭州郊外は実は見慣れた風景。
というのは江蘇にいた時の仕入先が浙江省だったから
月に一回は高速で片道4時間、出張行ってた。
私がいた街から約2時間で杭州で、
杭州から仕入先まで、また2時間かかる。
なので杭州の標示を見ると「まだ半分か~(疲)」
街中に入った事も何回か、あるけれども
それは本当にたま~に時間が余った時に観光とか。
どっちかと言うと、通過点の位置づけだったけど。
この辺りの風景は、懐かしい感覚。
先ずは、こんな感じで。
畑があってね。
立派な道です。
道路脇には一定間隔で看板広告がある。
100均の仕入先で有名な「義烏」小商品(小物)の広告。
義烏は杭州から1時間くらいだっけ?
この看板見て「杭鋼(hang gang)」連想した。
「杭鋼」は「杭州鋼鉄」の略だけれど、
2004年くらいか、鋼材がものすごい上がった時に
仕入先が値上げしてくれ、って何回も要求してきて。
客である我々は「他の製鉄所の鋼材は?」って提案したけど
仕入先は「杭鋼は宝鋼(上海)よりは落ちるが品質的に安心できる」
って何度も話し合いを行った。
安徽省やフフホトにもメーカーあるらしいけど
品質面で結局頑固に「杭鋼」だった。
あの時は仕入れ値は上がって、
でも売り値はなかなか上げられなくて暫く苦しかった。
「杭鋼」 まだ頭にスッと浮かぶのが、嬉し懐かし。
ところで杭州郊外は、住宅に特徴があるのね。
江蘇からずーっと高速を飛ばしてきて、
杭州近辺になると住宅に変化が見える。
農房(農家の家)なんだけど、
ちょっとメルヘンになっていく。
分かります?
こういう感じ。
ロシア宮殿風?と言うのか。
お城ですな。
恐らくだけれど開発区作るから、等で
移転で補償金もらって新しい家を建てた、とか
そんな事情だとは思うのだけれど。
お城風住宅、っていうのが夢一杯で。
それプラス緑の「ビル風窓ガラス」がアンバランスさを感じるけど。
独特だな~と思うんですよ。
しかし最も特徴的なのは
屋根の上の飾り。
これが見えると「ああ、浙江省に入ったね」と思ってた。
江蘇には、ないもの。上海でも見た事なかった。
「何か意味があるのかな?」と上司と二人で、いつも不思議に思ってて。
ある日、仕入先の老板(社長)に聞いてみたのね。
この老板は家が資産家だったから文革の時に苦労したらしい。
文革終わって、29歳から浙江大学に入って卒業して。
国営企業の総経理になった後、独立した。
苦労人で頑固だけど素朴で、ちょっとお人よしで、
知識欲旺盛な人。
新聞やニュースや本が好きで物知りだから、
何か聞いたら大体「へぇ~」っていう回答をくれる人だった。
私達は「廖総(リアオゾン)」って呼んでた。
私 「ねえねえ廖総、あの屋根の上の棒は何?何かのアンテナ?」
上司 「避雷針とか?」
と何気なく聞いてみたら。
(~~;
あっ、廖総が!
回答しない。
恐らく知らない(汗)
「あれは・・・」
果たして廖総の答えは!?
「流行りだ」
「…流行だそうです(・・)」と私が上司に通訳して
「へぇ(・・)」と上司が言って、この疑問は終わった(笑)
・・・多分、そうなんだろうな。
意味はない飾りなんだろうな、と少し消化不良のまま納得した。
・・・・・と、
屋根の飾りに、そんな思い出もありました^^;
廖総は、私が日本に帰国するって最後に挨拶に来た時、
帰り際、目を真っ赤にして手を振ってた。
私は、どうせまた大陸には来るから、と思って
会社でも全然泣かなかったけど、廖総の顔見た時だけは、もらい泣きしてしまった。
・・・廖総に会いたいわ。。
…と、また感傷にひたってしまいましたが、
レポートは続きます。
クールに行こう、クールに(汗)
←廖総NIN好ロ馬?
←生意怎麼様?
←很長時間没聨係NIN,不好意思。