2007/09/11(火)12:30
【九】酒と車と上司と女
警官に「おい!来い!」と声を掛けられ、おずおずと入ってきた男性2人。
この人達、一体・・・? (~~; (~~; (~~;
険しい顔の我々3人に、警官は言う。
「こちらは逃げた車輌の所有者です」
花束を持った男性が、肩をすくめてお辞儀した。
「こちらは、それを借りていた者です」
茶色いシャツを着た男性は、神妙な顔つきで軽く頭を下げた。
車輌所有者と、それを借りていた者・・・(~。~)?
「今回の事を大変申し訳ないと言うので一言御挨拶しろ、と連れてきたんですよ。
さっきも申し訳ながって入って来なかったので廊下で待たせておきました」
うなだれる2人のオジサン。
「つまりですね…」と警官は続ける。
登録上の車輌所有者は知り合いに車輌を貸しており、その知り合いがまた
今回の事故の逃走犯に車輌を貸した、いわば又貸し車輌の事故だと言う。
又貸し・・・(汗)
目撃者により車のナンバーが分かり、登録を割り出した結果、
浙江省の男性(花束持った人)が所有者と割り出した。しかし
車輌は江蘇省の男性(茶色いシャツの人)に貸し出している事が判明。
江蘇省の男性に尋問した所、また江蘇のある人物に貸し出している事が
判明し、犯人の身元が割れたと言う。
「我々は車輌所有者が判明してすぐに浙江省へ行き、
その後また江蘇省へトンボ帰りと・・・(疲)」と警官。
「まあ…大変でしたね」とねぎらいながら
・・・非常に「ここ」らしい話や・・・(~~;;
内心呆れていた。
・・・待てよ?・・・という事は・・・(考)
私は二人の男性をチラと見た。
本人達の前だけど…いいか・・・
「この人達から賠償は受けられるんですよね?」と警官に聞く。
一番気になっていた事だった。
交通事故だ。
何らか賠償があってしかるべきだ。
ところが。
「…彼らには賠償責任はありません」
「え…?」
「中国の法律では、運転者が無免許でない限り車輌所有者には
事故責任はありません。」
「え?でも車輌保険とか…(汗)」
「すみません、私は保険はかけていないんですよ」と所有者。
「車両保険は強制じゃないんですか?」と、私。
「強制…ではありません、任意です」と警官。 *今はどうだか知りません。
「じゃあ、誰に賠償責任を追及するんですか…?」
「逃走犯です」
「彼にしか、責任はないんですか?」
「そうです」
ちょっと待って…(考) 待って待って~…(悩)
目をつぶった。頭の中を整理しないと。。。
「…犯人は一体、どういう人ですか?」
江蘇の、我々と同じ市の郊外に住む25歳の農村戸籍の男性だと言う。
借りた車輌で白タク運転手をやっていた。
更に警官は続ける。
「事故責任についてですが。現場検証の結果、飛び出した大川さんにも
前方不注意の責任があります。本来ならば4割が大川さんに、6割が運転手の
事故責任ですが、運転手が逃げた事で責任割合が変わりました。
事故は2割が大川さんの責任、8割が運転手の責任と判断される見込みです。
よって賠償金額もそれにより影響を受ける可能性があります」
*思い出したので追記しました。
大川さんにも事故責任・・・
日本だったら、こんな時どうなるんだっけ・・・(考)
いや、いずれにせよ、今の状況。
運転者からしか賠償は受けられず。
歩行者にも責任があり。
しかも運転者は、まだ逃走中。
捕まったとしても
25歳の農村戸籍…
賠償能力は、恐らく・・・・
・・・・・・ない・・・?
参ったな…
はねられ損の可能性大…
思ったよりも厳しい状況に、長~~~い
・・・ため息が出ました。
つづく。
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