2008/07/11(金)21:46
【五】心の恩人
私に起こった、ちょっとした事件って言うのは・・・
通勤途中での出来事でした。
当時、留学生寮から教室までは、
片道最低1時間半はかかっていました。
1)政通路の寮から五角場のバス停まで徒歩
2)五角場から外灘までバス
3)外灘から華山路までバス
4)華山路から教室まで徒歩
外灘からのバスも静安寺で乗り換える事もあるし
とにかく遠かったです。
TAXIに乗れば30分~40分。
断然早いのですが、料金がね。
バスだと片道2~3元(約22~33円)で、TAXIでは25元~30元でしたから。
報酬が一回、2時間半教えて25元(当時約280円)。
片道でもTAXIに乗ると、そこでもう何もなし^^;
他にもバイト掛け持ちしていたし、TAXI代も勿論出せましたが
働くからには赤字は嫌だなと、できるだけバスにしていたんです。
でも1時間半かかる、という事は午後9時に授業を終えて
寮に帰り着くのは10時半過ぎです。
五角場のバス停に着くのが午後10時過ぎ。
そこから15~20分、テクテク寮まで歩いて帰る。
夜道ですね。
結構、暗いんですよね、街灯も少なくて。
* * * * * * * * * * * * * *
ある日、そうやって五角場から寮まで歩いていたら
白いセダンがスーッと近づいてきて
「**病院は、どっちですか?」(←中国語)
運転席にいた男性に聞かれて。
「あっちです(・・)σ 」
指差して教えると
「…一緒に乗って、案内してくれないか!?」
・・・!!(~~;
無言で
走って逃げました^^;
・・・と言う事を、何気なく教室で話したのです。
私としては、まあ日本ならよくある事だし
上海でも、そんな事あるのね~(´ー`)
と軽い世間話のつもりだったのですが・・・
生徒達の反応は、違いました。
・・・ ( ̄Д ̄;) ( ̄Д ̄;) ( ̄Д ̄;) (←生徒達)
「先生が、そんな危険な事に・・・!!(愕然)」
・・・!!
エ~~~ッ???(゜▽゜;) (←私)
私も20歳は過ぎていましたから、
身の守り方くらいは分かっているつもりで。
生徒達も、そのつもりで聞いてくれるだろうと
軽い気持ちで話をしたのに
予想外の反応が出た事に焦りました。
「あ、あの~でも大丈夫!^▽^;
いざとなれば大声出して、カバンで殴って逃げるくらいは・・・」
「いいえ、いけませぇんっ!!(真剣)」
・・・苗さ~ん (´Д`;)
ここからもう、授業どころじゃない。
先生が危険に晒(さら)されている~~~!!!
心配ムードが、ドワ~ッと生徒達を覆って
みんなで会議(?)を始めました。(私一人、カヤの外 (汗))
「先生は、TAXIで帰った方がいいです!!(力説)」
みんなからの提案。
「いや、でも・・・
TAXIは高いですから ^^; 」
「ああ~・・・(>。<;(>。<;(>。<;」
それは皆、大納得。
暫く考えて・・・
「しぇんしぇえ(先生)にTAXIのお金をあげるように
学校と話し合いをします!」
苗さんが勢いよく椅子から立ち上がり
他の生徒3人と共に教室を出て、職員室へ行ってしまいました。
うわ~~~、行っちゃったよ・・・( ̄△ ̄;)
こうなったら・・・
気の済むまで、やってもらおか(・・;
教壇から教室を見ると
興奮してザワついたままの生徒達と、
もう飽きて、早く勉強しようよ~(疲)という表情をした生徒達が7:3の割合。
ふむ・・・(考)
最初は全員が、そして暫く経っても7割の生徒が
日本なら別段珍しくない事に、まだザワついている・・・。
自家用車は少ないから、そういうのあまりないのかな・・・?
反応がスレてないというか・・・
でも少し、野次馬根性も感じるような。。(汗)
取り敢えず、
成り行きを見守る事にしました。
他人事みたいでした・・・(汗)
つづく。
*このお話しは、1995年上海での出来事です。
↑ よろしければ是非、一回押してやってください。。
当事者そっちのけで生徒達が盛り上がっていたので、
私は却って冷静に観察モードでした(・・;
さて学校は、私にTAXI代を支給してくれるのでしょうか・・・?
・・・と言うか私は、そんなつもりは全くなかったのですが^^;
扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。
私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!