海外浪漫譚

パブランチという言葉をご存知だろうか？何てことはない。ただパブでランチを食べることなのだが。ロンドンまたはイギリスに来たら一度は行ってみたいパブ。そこで飲むビールは格別である。パブにも種類があって、スクリーンのついたスポーツ観戦用のパブだとか、高級感漂うBAR感覚のパブだとか、言い始めたらきりがないくらいである。ロンドン市内どこにでもあるし、見つからないという方が難しい。パブで食べる料理も様々で、典型的なイギリス料理、フィッシュアンドチップス、ヨークシャープまたはフュージョン料理（アジア料理とフレンチの融合等）なんて変わった物を出すとこだってある。そこでただ市内のパブでビールとランチでは物足りない、そんな方のためにパブランチを楽しむ秘訣を紹介したい。

今まで色々なパブに入ったが、ロンドン市内よりイギリス郊外の方が、静かで本当のイギリスのパブを堪能出来る。青空の下、大自然に囲まれた場所で飲むビールは市内の排気ガスとオフィスビルに囲まれたパブより断然おいしく感じる。スコットランド、ウェールズまで行けば、正に理想的なパブに巡り会えるだろうが、日帰りで行くには到底無理な所である。郊外で自然を満喫できる場所、それでいてロンドン市内に近い場所となると、サリー州にあるリッチモンド辺りが理想的ではないだろうか。実際日本から友達が来たとき連れて行った場所がここだった。僕の家の近くからバスが出ていて、４０分程で行けてしまう。テームズ川のほとりにパブがあって自然に囲まれたまさにイギリスの雰囲気を楽しめる場所である！頼んだ料理もフィッシュアンドチップス。何てことはない普通の料理なのだが、場所が違うだけで、こうも味が変わるとは。

旅先でその国の雰囲気を味わえる場所で風土料理を楽しむのが旅行の醍醐味だと思う。けどロンドン市内に居ると、本当のイギリスを堪能できない。なので、もしパブでビールとイギリス料理を味わいたいと思う人がいるなら、郊外に足を運んで、存分に本当のイギリスを堪能してもらいたい。きっと来て良かったって思うはずだから。