カテゴリ:ロンドン事情
この間控え室でフロントのスタッフが集まって携帯電話のカタログを見ながら井戸端会議をしていた。ここのは安いとかこっちはメール代が高いなど、かなり楽しそうに話していた。僕はこの国で一番必要ない又は使わないものとして携帯をあげている。今時何故って思うかもしれないけど、今までロンドンに居た友達は皆それぞれの国に帰ってしまい、登録している番号なんてざっと5名程度。仕事があるから携帯を持っているが、ほとんど使っていないのが事実である。1ヶ月で電話が鳴るのなんて、せいぜい2回くらい。その内の1回はホテルから代理のシフトの依頼位なもので、何とも寂しいものである。で、そこまで使わないので契約するのももったいないので、プリペイドの携帯を使用している。自分があまり使わないからあまり気にしていなかったけど、思えばここ数年ロンドンの携帯事情はかなり変わってきたようだ。
ロンドン及びヨーロッパ各国などは日本の携帯とは違うGSM方式を採用している。世界の大半がこのシステムを採用していて、違うのはアメリカと日本くらいなんて言われている。携帯にSIMカードというチップが入っていて、そこに番号などのメモリを登録するのである。SIMカードさえあれば例え携帯が 無くても誰かの携帯があれば、自分の携帯として使えるのである。(最近はSIMカードにロックが掛かっていて一部使えない携帯もあるようだ。)携帯は一つしかないのにSIMカードを何枚も持っている人だっている。正直契約すると、基本料を払わないといけないので沢山持ってても意味がないように感じるが・・・ ロンドンの通信サービスの契約会社でちょっと前までは BT one 2 one (現T-mobile) Orange Vodafone が主流だったが、最近は O2 3 など比較的新しい会社も出てきて、競争が増している。 携帯のメーカーとして挙げられるのが Nokia Sony Ericsson Motorola 等である。 日本とイギリスの携帯事情はまったく異なる。日本の特徴としてそれぞれのサービス会社(ドコモ、ボーダフォン、au等)が独自の製品を販売していているが、ロンドンではどの会社も同じ製品(機種)を扱っている(中にはその店専用の携帯もある)。日本はサービスの内容と加えてデザインも重要視されているように思う。例えサービスに不満があってもデザインが良かったから決めたなんていう話をよく聞く。ロンドンは同じ機種を扱ってそれぞれのサービス会社がいかに顧客を通話料やオリジナルプランで増やすかが鍵となっている。日本と比べてこっちでは未だにメールだとかインターネットとかがあまり浸透していない。相変わらず通話がメインのようである。いかに安い通話料で電話を掛けられるかが、ロンドンのサービス会社の売りの一つのようだ。最近は変わりつつあるがロンドンでは携帯電話は高級品として取り扱われてきた。一つの携帯をずっと使い、日本のように機種変更と言う概念があまりない。今でも古い携帯を大切に使っている人を町で見かける。 僕もnokiaの古い携帯を未だに使用している。プリペイドでも充分通話が出来るし、全然苦にならない。もちろん契約すればお得プランん等で安く掛けられるかもしれないが、僕の場合通話もそんなにしないので、契約して基本料金を払うのが勿体無いくらいである。ヨーロッパどこでも同じ機種を取り扱っているのでSIMカードを取り替えるだけでどこでも使用が可能になる。但しプリペイドに限って有効期限という難点があるのも事実だ。 日本とイギリスの携帯どっちが良いか判断出来ない。けど、一つの携帯でSIMカードを変えるだけで、どこでも使用が可能になるヨーロッパのGSM方式、使い道によってはかなり便利なように思える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/10/16 08:18:13 AM
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