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海外浪漫譚

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2004/10/22
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カテゴリ:ロンドン事情
毎月20日を過ぎると憂鬱になる。理由は簡単で、家賃の支払日が刻一刻と迫っているからである。毎月25日に大家に家賃を払うのだが、この日に給料の半分が消える。自分の生活の為、部屋は必要不可欠な物なのは承知しているが、給料の半分が一気に消えるのは何とも切ないのである。ちなみ毎月の給料が830ポンドでそこから家賃の433ポンドが引かれるので、丁度半分である。日本で月8万円の物件を探す場合、地域にもよるが、都心でもそこそこ良い部屋が見つかると思う。台所、ユニットバス付きの部屋だとか、探せば沢山あるだろう。しかしロンドン市内で8万の物件を探しても、キッチンは付いててもトイレは共同だどか、部屋が汚れてるとかで、なかなか良い物件に巡り会えない。

ロンドン市内はいくつかのゾーンに別れていて、市内がゾーン1でそこから郊外に向かって2、3、4と変わって行く。家賃は市内(ゾーン1)は高く、郊外になるにつれ値段が下がっていく。別にここだけの話ではないが、郊外で同じ8万で部屋を探した場合、市内より格安で良い部屋を見つけられるのである。しかし郊外の方が安いと言っても通っているホテルまでの交通費を考えたら、結局同じなのかもしれない。僕の場合、同僚からもっと安くてコンディションの良い部屋があるから移ったほうが良いなんて言われるけど、自分では良い物件を探したと思っている。今僕が住んでいる部屋はゾーン1にあって、ホテルまでバスで20分で行ける。交通の便が良く、静かな環境の中にあるので、月433ポンドでトイレは共同だけど、結構ましな方なのかもしれない。高熱費だって含まれているし。その内給料が上がり、今より高くて快適な部屋に移ろうなんて勝手に考えてる訳だが、家賃の支払日に憂鬱なっている自分を見るとまだまだハードルの高い夢のように感じてしまう・・・





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Last updated  2004/10/22 04:26:20 AM
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