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ゆらら55

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2004.09.17
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今日は、Spousal Abuse(配偶者虐待)Assessment and reportingという、ドメスティック・バイオレンスについてのクラスがありました。
クラスの名前は、Spousal Abuse(配偶者虐待)ですが、実際、配偶者間の虐待というよりは、もっと大きな構造、社会システムから見て行き、それがどう私達の日常で起こっているのか?というように、D.V (ドメスティック・バイオレンス)全般 について、これから5回にわたって勉強していきます。

第一回目の今日は、Overview of Theories of Domestic Violenceで、D.Vに関する歴史的背景、社会構造など、ざっと大まかにD.Vとは何か?といった勉強をしました。

私は、7月にD.Vのトレーニングを受けているので、すこし重なる部分はあったけれど、やっぱり教える人が変わると、微妙に違うものです。私は、この先生のD.Vの見方が、自分のD.Vに対する見方に近いので、先生のしてきた事や経験、セラピーのアプローチなどに興味を持ち始めています。

そのD.Vの見方ですが、どのようなものかというと、誰しもが、被害者・加害者、両方の側面をもっているという見方です。私は、どちらかというとフェミニズム的な、男性が悪い・・といったニュアンスの態度、女性を守り過ぎるところが、とっても苦手だったりします。私は、両親の争いを見て育っているので、どっちもどっち・・どちらも加害者であり被害者・・という見方があります。そう思うと、誰が悪いとか、なんとか・・というよりも、どちらにも、何らかの傷付いた気持ちがある・・というのが、凄く見えてきたりもします。なので、先生の中立的な見方は、すごく気に入りました。

話はD.Vに戻りますが・・・・
基本的に、D.Vは、パワー・コントロールの問題を中心に、どっちが上になって下のものをコントロールするかといった関係性のものを指します。そして、そのコントロールの仕方というのが、大きく分けて、身体的、性的(レイプ、近親相姦はもちろん、相手は嫌だといっているのに、義務だといって、強制することも含む)、言語的、感情的、精神的、経済的コントロールなどがあります。(詳しくは、D.Vトレーニング・4を参考にしてください。)

というわけで、D.Vの問題は、かなり広い範囲だし、父権社会の構造や階級社会など・・問題は、より複雑に多岐にわたっておこっているのが現状です。
では、父権社会の構造、単純に男性が特権を持ち、男性が女性をコントロールする加害者なのか?そして、女性はいつも被害者なのか?・・・・というと、そういうわけではありません。このような単純な見方があてはまらないという事は、LGTB(レズビアン・ゲイ・トランスジェンダー・ビセクシャル)における、パートナー間でおこるD.Vが、男女間で起こるD.Vの確率とほぼ同じだという所に現れていると思います。

DVの問題は、女性運動の中から出たもので、確かに、フェミニストの立場だと女性の方が、今だ、社会の中で男性と同じ権利をもっていない・・なので、下の立場になりコントロールされる事が多いという意見は多くありますし、そして、それは事実かも知れません。(やはり、社会的立場が弱い・・という面で、老人・女性・子供が被害を受けやすいというのは、事実だと思います。)ただ、違う視点から見ると、実は男性自身もこの父権社会の被害者でもあるというのも事実だと思います。

父権社会では、男性が社会的特権をもつような構造になっています。なので、女性は、その社会で社会的特権を男性と同じく持とうと、今まで必死でした。では、男性はどうでしょう?
男性も、社会で成功をおさめるといった、”特権を持つ男性”にならなくてはいけなかったのではないでしょうか?男性は、男性で、”男らしさ”という特権を必死に維持しようと疲れすぎていないでしょうか?

その男性の持つ”男らしさ”の幻想・葛藤は、子供の世界で繰り広げられる虐めや、グループのプレッシャー(中心的グループ)といった児童間の関係性をみると、とても明白です。よく、男の子は、”お前は女々しいな!”などと、”女の子”っぽい、男の子は弱い人間だとみられて、仲間はずれの対象になったりしがちです。それを知っている男の子達は、一生懸命、世の中でいわれている”男らしい”態度に順応してゆきます。いつしか、その”男らしさ”がプレッシャーとなり、自分はなんなんだろう・・と思う人もいるでしょう。そして、中には、自分の感情を押し殺す(←”男は泣いてはいけない”)ことに慣れてしまって、いつのまにか、殻に閉じこもる癖がついている人もいるかもしれません。

もちろん、この”男らしさ””女らしさ”は、時代によって変わってきていると思います。なので、ジェネレーションによっても、文化によっても、この性役割についての考え方は、微妙に違ったりもします。ただ、ここで重要なのが、”~らしく”いないと、大多数の他者、グループに受け入れられないといったものが、それについていけない、それを選ばなかった人達を少数派にしてしまう・・という所だと思います。その多数派と少数派の中で上・下といった格差も社会構造から明白になったりもします。(強い男性=社会的成功者=お金持ち)

このような”らしさ”のプレッシャーは、女の子同士でもあったりしますね。男の子に好かれるには、どんな”女性らしさ”を身につけたらいいのか?女性雑誌、男性雑誌を見れば、一目瞭然だと思うのですが、実は、このジェンダー(性役割)の問題はD.Vに深く関わっています。

例えば、上の男の子の例をあげると・・”男らしく”社会の一員になった男性は、いつのまにか、感情を押し殺して、感じなくなっているのい慣れてしまいました。いつのまにか、自分の感情と上手く付き合えなくなってきます。その結果、他者の感情を見た時に(特に、男性自身を攻めているような感情的な言動など)、それに対して、どうしたらいいのか分からず、引きこもるか、拒絶するか、叉は、激怒するか・・といった防衛的反応をする傾向にあったりします。そして、さらに、それら女性の感情に疲れきった男性は、増々女性に耳を傾けなくなり、その態度に反応した女性は、増々感情が大きくなり・・それを、子供にぶつけるか、または、子供を自分の拠り所にして、全ての期待を託すか・・・結果、その子供は、母親からの期待・プレッシャーが大きくなり、ある日、爆発そして母親に暴力を振るうようになったり...そんな構造も、実は、見えかくれしたりします。
(※注:怒りの爆発/激怒/激怒は、パワーレス<弱い>な状態を表しています。怒りと憤慨は違うという認識は、とっても重要です)

このように、D.Vは、社会構造からして、いつでもどこでも、すぐそこで起こっているものでもあります。
その構造、暴力の連鎖をなくすには、やはり一人一人の気づきがとっても大事なのかもしれません。
自分の中にある、怒り、弱さ、加害者的・被害者的要素に目を向けていくことは、とても必要だと思います。

次回は10月1日、”サバイバー/被害者”についてです・・・





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Last updated  2004.09.18 11:02:26
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