運転中に寝ると怒る男から復縁を迫られましたが覆水盆に返らず。
往復約500kmの富良野の旅は、Sさん(同居人)が缶コーヒーを大量に飲み、ガムを食べながら運転するその横で、私は、目半開きで、口を開け、涎を垂らしながらカクカク眠ってしまっては、「あぁ、つい眠ってしまった」言いながら、助手席に座っていました。しかし、Sさんは、「そんな、無理して起きてないでよ。眠いんだったら、シート倒して寝ちゃいな。」と言ってくれるのですが、いや、Sさんだって眠気と戦いながら運転してるのに、私ばかりが堂々とシート倒して寝るわけにはいくまい、と思い、半ば瞳は半開き状態で、無理矢理起きているように努力はしていました。その昔、私が交際していた男の方は、何だか気の短い方でした。同じ会社に勤めていたその彼とは、休日が重なる事もしょっちゅうでしたので、二人で遠出する事も度々ありました。当時もやはり、運転するのは彼でした。私はペーパードライバーでした。「運転するのは好き」と言っていた彼も、やはり、長時間運転していると、疲労がたまるようで、黙って運転していると、眠くなってしまうのか、「鳥、何か面白い事、喋ってよ」と言われるのですが、面白い事を喋れ、と言われて、面白い事を喋れる方が一体どれくらいいるのか、と思いながら、特別ネタがないからしりとりでもしよう、という事で、しりとりなどをしておりました。つまらんですね。私がいつも同じ平仮名でしめてしまうので、「また”る”かよ!!」みたいな事を言われるのですが、「わざとじゃないもん…」と言いながら、私はいじけて、ふて寝をするのですが(正直眠いのですが)、そうすると彼は、「ばかやろーっ!!寝るな!! 俺は眠いけど、お前を目的地に連れて行こうと、 めちゃめちゃ頑張って運転してんだよ!! お前も俺の彼女なら、お前一人だけのうのうと眠ろうなんては思わないだろ!! 起きてろ!!CDに合わせて、大声で歌でも歌ってろ!!」と言うのです。辛さを共有しろ、という事でしょうか。それからです。私が運転する方の助手席に乗って、眠れなくなってしまったのは。大抵の方は、あまりの眠さに、私が瞼を三重にしていると、Sさんのように「ああ、寝ていいよー、シート倒していいからね」なんて言いながら、後部座席の荷物をよけてくれたりなどしてくれるのですが…。そう言って貰えると、私は「うわーん、ありがとうありがとう」言いながら、例によって目半開きで、口を開け、涎を垂らしながら眠りにつくのでした。それでも、その彼と、交際が3年間続いたのは、(私にとっては、3年間続くというのは、比較的長い方であります)、彼が運転していて、私が眠気に襲われながら助手席に座っている時以外は、とてもとても優しかったからだと思います。別れてから、彼から復縁を迫られる手紙の中で書かれていたのは、「また、鳥を色んな所に連れて行って、鳥の喜ぶ顔が見たいです。 鳥の喜ぶ声が聞きたいです。また鳥を抱きしめたいです。」覆水盆に返らず。私は色々な所に連れて行って貰うと、非常に非常に喜び、相手の方が恥ずかしくなってしまうくらい、大声で喜んだりします。ずーっと「わー、凄い」「わー、綺麗」「わー可愛い」って言って喜んでます。頭悪そうですね。実際、よくありません。昨日は、朝も昼も夜も出先で御飯を食べた為、お家で御飯を食べなかったのですが、やはり、今の時期、作ってから4日ほど経過したカレーとポトフは、ちょっと変わった味がします。ちょっと酸っぱい感じがします。勿体無いので食べてしまいましたが。