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2010年01月01日
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テーマ:心の病(7318)
カテゴリ:母の様子
P118

一歳の子供は立って歩き出し、
当人としてはさぞかし偉くなった気分もするでしょうが、
実際にはなんの力もありません。
みんな周りの大人の手を借りなければなりません。
母親の手をひっぱってゆき、欲しいものを指させば母親が代わりに取ってくれます。

実際にはそろそろ我慢することも教えなければなりませんが、
アブラハムの言うように、生理的にも無理なしつけをすることは逆効果で、
恨みと復讐心を残すばかりです。
一歳の子供には是非の分別はありませんから、
自分の願望を妨げられればそれだけでも恨みになりますのに、
大人の方が筋の通らないことをすれば、恨みは深くなります。

一歳人の特徴の一つとして、恨みが深いということが数えられます。
恨みの全くない人もいないのでしょうが、恨みの深い人は些細なことでも恨み、
長くその恨みが消えません。
百のうち九十まで親切にしても、
あとの十をことわったために終生恨まれるような経験をされた方もありましょう。
親しくしているうちに、相手のまつわり方がうるさくなり避けるようになると、
裏切られた裏切られたと四方に悪宣伝された苦い経験を持つ方もありましょう。
恨みの深い一歳人は、そう珍しい存在ではないようです。
こういう人と関係したら、あきらめてとことん付き合うか、
悪口を言われるのを覚悟で離れるか、いずれにしても甘い予測は許されません。
つまり、一歳の子供はまつわり要求し、要求が満たされるのが当然、
満たされないのは満たしてくれない相手が悪いという心的状況の中にいるのです。

こういうすべて思うままになるべきだという快感原則に満たされている状況を、
徐々に現実原則と入れ代えてゆくしつけは、その子供の将来のためにも必要です。
しかし、繰り返しますが、無理はいけません。
あまり恨みを残さない配慮、工夫があるべきです。



喝采症候群 ~独断的パラノイア論~ (木田恵子)より
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この抜き書きは母の様子とあまりにも重なるために、
私と同様の「母の支配」に苦しむ方の参考になればと思い、
ここに紹介させていただいているものです。






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最終更新日  2010年01月05日 23時48分12秒
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