テーマ:心の病(7312)
カテゴリ:母の様子
P159
責任回避を一歳人は無意識的にやる傾向があり、 一般にそういうやり方の真相について認識がないので、うっかりのせられてしまいます。 人に相談するとき、自分の中にこうしたいという考えがすでにあって、 相手が自分の考えと違う提案をすれば結局いうことをきかず、 自分と同じ意見を出す人を探します。 それなら何も相談することはないのですが、あえて人に相談して 自分の思う回答を人の口から引き出すところに、責任をとりたくない気持ちがみえます。 相手の気持ちに鋭敏な人は、つい相手の要求を先取りして行動しますので、 一歳人に取りつかれやすいといえます。 言うまでもなく、一歳人のほうも無意識ですから、 計算した悪意的な意図があると考えては気の毒ですが、 半ば意図的な人もいるのは事実です。 ただし、この場合も、当人は悪いことをしているという認識はなく、 当然のことと思っているので、 察しの悪い人間は嫌いで、察しのいい人には親密になります。 こういう一歳人に取りつかれやすい人は、 受け身で人に合わせる性格なので自己主張が少なく、そのほとんどが0歳人です。 ところが積極的に自分を出さない0歳人にも、芯の所に固いものがあって、 意外に頑固な面が顔を出すことがあります。 今までリモコンで相手を思うように動かしていた一歳人が、そういう抵抗にあうと、 今まで受けたサービスはみんなどこかにいってしまって、裏切られたと恨みだけが残ります。 いわば感謝がないということになりましょうが、 たびたび言うように、 一歳の子供のあり方がそのまま大人になっている姿として見ていただければ わかりやすいことなのです。 喝采症候群 ~独断的パラノイア論~ (木田恵子)より ----------------------------- この抜き書きは母の様子とあまりにも重なるために、 私と同様の「母の支配」に苦しむ方の参考になればと思い、 ここに紹介させていただいているものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年01月05日 23時49分20秒
コメント(0) | コメントを書く
[母の様子] カテゴリの最新記事
|