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物欲☆あんず雨

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2007年04月07日
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カテゴリ:ドラマ
「ハゲタカ」の対立構図として、『偽善者と偽悪者』の葛藤がある、という事を感じました。
(などと唐突に、しかも、おカタいモードで書き始めてみました♪)

偽善者=芝野さん、偽悪者=鷲津さんです。

『偽悪者』という言葉は、『偽善者』に対してわりと最近創出されたもの、という気配もありますゆえ、この場では単に、偽善者の反対を意味するものと思っていただければ幸いです。
ぶっちゃけ(おさむ風)、「わざと、悪ぶってる…」という感じ。(あ、ズバリ、治も偽悪者ですな)

最終回を観てその思いを強くしたのですが、そもそも11年前の三島家葬儀で鷲津さんが泣いて土下座をした時に、芝野さんがいっしょに土下座してあげていれば、ああまで鷲津さんが苦しむ事にはならなかったように思われるのです…。(って、それじゃあ、『ドラマ』が始まりませぬが)

芝野さん自身が貸し渋りを伝えた訳ではないので、葬儀でも彼は、あくまでただの傍観者としてその場に居合わせただけ。(芝野さんの立場上、三島家葬儀に来るほどではなかったのを、『わざわざ行ってあげた』くらいのスタンスだったかも)
その芝野さんが、最終回での牛島家葬儀で、今度は自分自身に「帰れ!」という言葉が浴びせられ、そこで初めて、11年前の鷲津さんの、深い悲しみと無念が胸に迫って来たのだと思われます。

多少想像して思いやる事は出来ても、その同じ立場になってみないと、理解し切れない最後の一点があるのでしょうね…。

11年前、鷲津さんが欲しかったのは、芝野さんの『資本の論理』云々の偽善的な慰めではなくて、『一緒に苦しんで、泣いてくれる人』だったような気がします。
女性同士だと、わりと自然にそう出来るのに対し、男性の場合、『人前で泣く』ことが簡単でないぶん、それこそ論理で何とかしようとして、ああなってしまう…とも申せませしょうな。

偽善、偽悪から話がそれてしまいましたが、偽善者(ええかっこしい)だった芝野さんが、鷲津さんに再会してから徐々に『手段を選ばない強さ』のようなものを身に付け、偽悪者だった鷲津さんが、最終回で、その芝野さんから「お前と俺は、同じだ」と言ってもらえて、11年間纏っていた『悪ぶってる鎧』を脱ぎ捨てる事ができる…。そういう構造にもなっている事に気付き、改めて感じ入りました。
善も悪もバランスの問題で、それぞれに、しがらんだりぶつかりあったりして、『その先』を見付けて行くところに、『人間ドラマ』の魅力があるという事も再認識いたしました。

そうそう、『ええかっこしい』と申さば、芝野さんが辞表を出した折、飯島さんが「カッコエエな…。お前はいつもカッコエエ。だから、ダメなんだ!」と宣っておりましたが、今にして思えば、深い意味合いがあるセリフだったのでござりまするな。(単に、柴田恭兵さんの雰囲気がカッコイイのだと思いがち♪)

牛島Jr.になじられ今度は泣くほうに回った芝野さんに、由香が『(偽悪ぶりが極まったせいで)最悪の状況に陥ってしまったけれど、それでも諦めていない鷲津さん』の話をして、芝野さんを促し鷲津さんの元へ行かせる…という展開も良かったです。(由香、男二人の『縁結び』してど~する…と思いつつ)(治にも伝言しに行ったりして、最終回は『メッセンジャー由香』)

芝野さんと鷲津さんの協力関係の元、三島製作所での芝野さんの贖罪を経て、今度は由香が長年のわだかまりを完全に解く事が出来る…。
つらい思いを持っていた誰もが、『出来る限りの一歩』で前に出て、頑張ったり踏み留まったりしたことで、それぞれに連鎖反応を起こし、世界を変えてゆく…。その構図も素晴らしいです。

『善』と『悪』の、一見わかりやすい対立で観る人を惹き込み、その先にある『人間の深さ』を見せる…という高度な表現と、その表現のために努力を惜しまなかった制作陣に、改めて敬意を抱いております。


        ☆     ★     ☆


この駄文、「ハゲタカ」最終回の観賞後ほどなくして書き始めておったのですが、途中で脱線し過ぎてまとまらないまま放置しておりました。

先ほど、レクター博士とウィル・グレアムについて書いているうちに、あの二人の対立関係にも『偽善者Vs.偽悪者』の匂いがちょっぴりあるな…という気がして来て、書きかけだった上記の文を思い出しました。

『偽』という文字を冠してはイカンほど、レクターとグレアムの立ち位置は際立っておりまするが、続編が出る度に人間味が増して来ているレクターと、「レッド・ドラゴン」のエピローグで、自分の中の暗い深淵に目を向けるグレアムにも、どこかでその『立ち位置』が逆転するかもしれない要素を感じたりもしております。

善とか悪とかいうのは単に立ち位置だけの問題で、ほぼ純粋に、相手との戦いを楽しんでいたのが『Lとライト』だったよな…という辺りに連想が及んだところで、「DEATH NOTE」のDVDをまだ観ていなかった事に気付いた私めでござりました…。(L~~、ゴメンなさ~~~い!!)(ライトには謝罪無し)

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最終更新日  2007年04月08日 21時17分47秒
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