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風をきる音が波色の壁にそって静寂をさらう
大方、この寒空の下で花火を上げてる阿呆な爺の気まぐれであるんだろうけど 焼け焦げた灰と不処理の水バケツが砂浜のそれにポツンと置かれてら 背景が白くそこに似つかわしくない水バケツがより青く鮮明に見えるのは 潮風にさらされて色褪せてきた時代の流れの中で必死にその肢体を維持してきたこの防波堤にあるように思う いつもその肢体で受け止めてきた彼らの肢体は腕にも脚にもなり 生身の人間たちの安静を守ってきた 時に震災でその身を朽ち果てられようとも 時にその身を足蹴に人間という固有生命体がまた他種の生命体を狩猟する足場とすらなった。 気力の湧かない脳裏に先住民のボターミヤは囁く 「影追いの切符を一枚手にして嘆きの小屋で佇もうではないか。」とね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.01.17 09:54:03
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