角松敏生ファンブログ =AnotherBright=

2009/07/28(火)10:59

閑話休題 =奇をてらうとは?=

DIARY(56)

音楽レビューでなくてすいません。次回から、元に戻ります・笑 ちょっと、どうにも気になったので、時事ネタなんぞを・・・。 今年のミス・ユニバースの話題です。 おいら、このイベントに関しては、毎年毎年、常に後追いで、開催された後の 結果で初めて、活躍された方を知ると言う状態なので、エラそうな事は、 何も言えない状況ではあります。 でも、今年の日本代表の方は、(宮坂絵美里さんとおっしゃるそうですが) 麻生総理を表敬訪問した際のニュースで、たまたまですが、知る事となり ました。非常に、聡明な印象、そして、爽やかな美しさを感じる女性だなと 言う印象でした。知花さんや、森さんのお二人は、最近の代表だったことも あり、知っておりましたが、その方々とも比肩しうる感じだなと思いましたね。 (おいらが、ジャケット以外で女性の写真を貼るなんざ、ブログ始まって以来ですわ・笑) で、このミスユニバースのコンテストの中で、民族衣装をベースにしたカテゴ リーがあるそうなんですが、そこで着られると言う衣装のデザインが物議を 醸している・・・と、これまたニュースサイトで見たものですから、どんなもん かいな?と見てきました。 大抵の事には、驚かないと自負していたおいらですが、今回は、さすがに ビビりましたわ・笑。 一応、音楽サイトを銘打っているので、ここに載せるのもどうかいな?と思って もみたのですが、ニュースサイトにリンクして時期が来たら消えるのもなんだな と思い、引用してみました。 もう、このね、載せるのを「はばかる」とか、おいらが考えた時点で、アカンでしょ?笑 宮坂さんの美しさはどこへ行きましたかね?苦笑 おいらも、一応、エセとは言いつつ、デザインで飯食ってる人間なんで、多少は、 様々なデザインについて興味もあるし、好き嫌いもありますわね。 で、デザインも音楽もそうですが、人の好みに左右されるんで、良いも悪いも 実は「決め難い」と言う事も、重々承知しているのですが、これはマズすぎるでしょ?w おいらのやってるグラフィックデザインと、服飾デザインとでは、かなり違うので、 言ってはイケないと思いつつ言ってしまいますが、このデザイナーは「力量が無い」と 言わざるを得ないですかね。「大胆」という名のアレンジを踏み越えてしまった感が あります。 パリ・コレでもミラ・コレでも、下着だとか、下着無しのシースルーだとか、ありますよ。 確かにありますけれども、それは、本来の女性が持つ肌の美しさやラインの美しさを 追求した結果、人々の共感を得られるギリギリの所でデザインがされているなと、作品 を見て感じ取れるのです。 ですが、今回のこの日本代表の衣装については、「エロティシズム」と「エロ」とをはき違えて いるとしか思えないのですわ。 和洋折衷のデザインって、おいらもする事がありますが、簡単そうで本当に難しいのです。 一つ間違うと、和と洋がバラバラにそれぞれを主張し始めてバランスが崩壊します。 上半身が着物で、下半身がガーターベルト・・・ってコンセプトそのものが・・・笑 もっと言ってしまえば、「民族衣装」がコンセプトであるならば、「洋」を混在させる 必要があったのかと・・・、とことん「和」で勝負すると言う訳には行かなかったので しょうか? どんなジャンルのデザイナーもそうなんですが、デザイナーが行き詰まった時、 良く使う手に「奇をてらう」と言うのが、あります。 一度、主題から離れて、全く別次元からアプローチする事によって、人々の印象に 訴えかける方法とでも言うのでしょうかね。一瞬、「これって何?」と思わせておいて、 後からじっくり観察したり、キャッチコピーを見たりして主題との関連性を喚起させる事に なる訳なんですが、この衣装デザインに関しては、「奇をてらい過ぎ」の典型です。 写真からでしかわかりませんが、なるほど、帯にしても着物にしても素材は、超一流の モノなのではないか?と、お見受けできます。 でも、パーツは良くても、トータルで見た時に、上品さの欠片も無い様にしか、どう見ても 見えないのです。 日本の伝統を着物で、日本人の美しさや奥ゆかしさを宮坂さんで表現するのであれば、 進化やアレンジは大いに結構ですが、そこに「節度」や「品格」はあるべきだろうと思い ます。 ミス・ユニバースの日本代表として出場されるとなると、巨大なプロジェクトが組まれて いると思いますが、そこに関係された方々は、このデザインで何も問題が無かったので しょうかね?ちょっと不思議です。 宮坂さん自体には、何の罪も無いのですが、彼女のブログも、そしてデザイナーのブログも 炎上しているのを見れば、如何に多くの方が、不快感を持ってこのデザインを受け取って いるかが分かります。 おいらも、何度見ても、好意的な部分を引っ張り出そうとしても、全体像で、こればっかりは、 「芸術」としての評価をする事が出来ないでいます。 恐らく世界中の方が、興味を持ってご覧になるのでしょうが、日本の代表として、この衣装で 出場されるのは、日本女性の為にも、お止めになった方がよろしいかと思いますよ・苦笑。 日本人の端くれとしても、デザイナーの端くれとしても、何とかして欲しい次第であります。

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