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カテゴリ:詩・小説
「俺の事、好きになってよ」
可愛らしい耳の中にいけないコトを吹き込んでやる。 すると目の前の少年は顔を赤くし、かぶりをふった。 その様は自分と同い年の同級生とは思えない程弱々しく、 自分の中で加虐心が膨らんで行くのが手に取る様に分かった。 「…じゃあさ、」 一旦言葉を切り、少々乱れ気味だった呼吸を整えてやる。 そして慎重に次の言葉を吐いた。 「好きにならなくても良いから、憎んでよ」 「え…」 一瞬戸惑った瞳を避けるように口付けを交わす。 奪った唇は想像以上に甘く、柔らかだった。 …あぁもう、すみません、すみません、すみません。 人間として駄目ですね。駄目だぁああぁあ! まぁ「好きになってくれないなら、いっそ憎んで欲しい」やら、 「自分の物にならないなら壊してやろうか」とか何やらは思った事ありますが。うん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/03/04 05:49:41 PM
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