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ねけがら

2007/03/04
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カテゴリ:詩・小説
「俺の事、好きになってよ」

可愛らしい耳の中にいけないコトを吹き込んでやる。
すると目の前の少年は顔を赤くし、かぶりをふった。
その様は自分と同い年の同級生とは思えない程弱々しく、
自分の中で加虐心が膨らんで行くのが手に取る様に分かった。

「…じゃあさ、」

一旦言葉を切り、少々乱れ気味だった呼吸を整えてやる。
そして慎重に次の言葉を吐いた。

「好きにならなくても良いから、憎んでよ」

「え…」

一瞬戸惑った瞳を避けるように口付けを交わす。
奪った唇は想像以上に甘く、柔らかだった。



…あぁもう、すみません、すみません、すみません。
人間として駄目ですね。駄目だぁああぁあ!
まぁ「好きになってくれないなら、いっそ憎んで欲しい」やら、
「自分の物にならないなら壊してやろうか」とか何やらは思った事ありますが。うん。





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Last updated  2007/03/04 05:49:41 PM
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