サザエの映画と漫画の日々

2007/08/26(日)23:35

猟人日記

映画(836)

ユアン出演でしかも意味深なタイトルだからどんなサスペンスかと見てみればどちらかと言えばミステリー色が強い官能映画。 ストーリーは1940年、スコットランドはグラスゴー。クライド川を行き来している運河の荷物運搬船で住み込みで働くジョー(ユアン・マクレガー)は作家志望の青年。  ある日、船の所有者のレズリー(ピーター・ミュレン)と川に浮かぶ女の水死体を発見し引き上げ警察に通報。その日を境に、ジョーはレズリーの妻エラ(ティルダ・スウィントン)を誘惑し関係を持つようなるが…。 女の死体のオープニングに猟奇殺人の始まりか?とワクワクしていたらユアンが世話になっている船長の奥さんとエロス!旦那の目を盗んでエロス!子供が寝ているからと野外エロス!どんどん大胆になり旦那が上で船の操縦をしていてもエロス!ユアン絶倫?と思わせるほどこれでもかとエロってます。 じゃあ、最初の女の死体は関係なくただのエロス映画?と思ったらそうではなく、その女の死体がきっかけとなりユアンが欲望を突き動かす原因となっている。 冷めているジョーの心情を反映しているような、セピアと静かな情景。BGMもかからず冷え冷えとした映像とストーリー展開が独特な雰囲気を醸し出している。 かつての恋人キャシー(エミリー・モーティマー)との回想による再会と不慮の事故。キャシーの死は殺人だと断定した警察にキャシーと関係のあった配管工の男が捕まる。動揺するジョー。いてもたってもいられずに裁判を傍聴しに行くジョー。有罪となり死刑判決になりそうな配管工の男。たまらずに匿名であれは事故だったと手紙に書き出すものの、何も変えられない結末。 どんな女とも関係を持つが誰も愛さず、将来も見ず夢も見ず未来も見ないある意味現代の若者のようなジョー。配管工の男の判決に、少なからずジョーは一生の傷と重荷を背負ったのだろうか。 そうそう、人妻熟女のエラだけではなくちゃんとキャシーとのエロスもありますよ。ジョーと口論になりカスタードクリームをぶっかけられ、いろいろなスパイスをかけられ棒で尻を叩かれてそのままエロス!嫌がって泣いてるかと思ったら途中で喜んでね? 熟女が好きなあなたにはティルダ・スウィントンのリアルにくたびれた裸体をおすすめ 映画の雰囲気はかなり良いのだが…これは人には薦めにくい映画かも。ジョーの心情の説明が一切なく映像のみで語っているのでもしかしたら小説版の方が細かくわかって面白いのかも。

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