屍鬼 最終話
こちらも遅くなりましたが最終話の感想と総括です。私は原作の小説、漫画版ともに読んでいるものです。最終話は恵の末路、辰巳と夏野の対決、村の最後、静信と沙子とかなり盛りだくさんでした。展開的に詰め込んでいる部分はあるものの良かったかなと思います。まずは恵ですが、むごい最後でしたね。小説でもこんな感じなんですがアニメだとさらに表現が過激になってました。トラクターで顔をつぶすのはちょっと見てられなかったですね。彼女のしてきたことを考えれば仕方ないのかもしれませんが、恵が色々と叫んでいたことが印象的だったかな。そして夏野と辰巳。ここら辺はアニメオリジナルですが興味深かったです。夏野は徹に襲われた時は反撃をあきらめて死ぬことをよしとしました。しかし人狼になってからは屍鬼の殲滅を誓います。ここのギャップがあるんですけど、結局夏野って桐敷の人間以外は相手してないんですよね。村の人間を襲うことはやっぱり躊躇われたのかな彼が死を受け入れたのも自分は親友の姿をしたものを殺すことはできないってあきらめもあるだろうし。だからこそ杭で打ち抜かれた徹と律子の安らかな顔を見て何を思ったのか気になりますね。あとアニメでもやっとちゃんと人狼の説明があって良かった。あとは辰巳との戦いも案外泥臭い感じでしたね。夏野が人狼になった意味ってのはここでの彼の心情吐露であったのかなとも思えました。まぁこれ以上活躍させようがなかった部分もあるだろうけど。そして無事だった田中姉弟。小説ではなく漫画ルートでかおりは多少は救われたのかな父親を撲殺したんで色々と心の傷はありそうですけどそして静信と沙子彼らのことはアニメで終盤も駆け足で伝わりづらかった気がする静信の考えって行動じゃないから敏夫と違って映像ではわかりにくいんだよな。神に見捨てられても人間の作り出す秩序と神を求め続けた沙子人間でありながら神の世界に疑問を感じ、人間の秩序のない世界へいった静信ある意味真逆で同じだから静信は屍鬼側にいき、最後に振り切れたのかなとも思います。あとは村も山火事によってもうどうにもできない状態にそれでも必死になったり、負けたのかと言う尾崎彼の行動は悪あがきにしか過ぎなかったのかもしれませんがそれでも意味はあったんじゃないですかねでもアニメは山火事の場面で終わったためちょっと唐突だったかな小説だとこの後の後日談やオチっぽいのがあるんですけどアニメじゃオールカットですからねアニメもEDまるまる使ってその後を描けばよかったのに・・・・。総評私は原作を知っていたのでアニメだけ見てた方とは少し違った視点でこの作品を見ていたと思います。膨大な登場人物と長い原作から22話のアニメにまとめるために色々とカットした部分も多いです。個人的にはもったいないなと思う部分もあります。それでもここまでアニメでやってくれたのは良かったなと思います。DVDではTV未放送の2話あるらしいので原作でも重要だった元子や加奈美やパイプラインのお話が追加されるのかなと期待しています。藤崎さんの独特のデザインなんかはアニメで動かすのは大変だったろうに頑張っていたと思いますし、独特の音楽や雰囲気も結構好きでした。個人的には楽しんでみることのできた作品でした。屍鬼 (4) 【Blu-ray disc 専用】(初回限定生産) 【発売日お届け!2011年1月26日発売】価格:6,285円(税込、送料別)【2冊同時購入ポイント3倍】屍鬼(1)屍鬼(1)