イタチハギ
今年もまた江合川沿いに黒いイタチハギの花がいっぱい咲いています。「柳青める北上に」でなくイタチハギ黒める北上(江合川は北上水系)と歌われるのでしょうか。イタチハギ 鼬萩 マメ科 クロバナエンジュ(黒花槐)北米・メキシコ原産で法面への緑化のため輸入したのだそうです。 道路工事や治山工事で山を削ったあとの斜面の崩壊を防ぐために石やコンクリートで固めるかわりにコストが安く、自然らしい外来種のイタチハギの種子を法面に吹き付けました。マメ科の植物は種がいっぱい出来るので群生しやすいです。 神木で有名な木曽御嶽山では神域の参道までもイタチハギの黒い花が押し寄せているそうです。私が数年前に行った白神山地にも。 日本の故郷の山の原風景が柳の代わりに、こんな黒い花で覆われることになるのでしょうか。日本の外来種の中でも特に生態系や人間活動への影響が大きい生物だということで、日本の侵略的外来種ワースト100の一つです。イタチハギは要注意外来生物で、特定外来生物のように栽培への規制は行われていません。