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カテゴリ:私
エイプリールフールですが本当の話です。 長文ですよ~! 3日前の日曜日の夜6時半頃、 玄関のインターフォンが鳴って 私はミシンを踏んでいる最中で手が離せなかったので 夫に出てもらいました。 夫「はい・・・はい・・・ え?○田さんですか? ちょっと待ってくださいね。」 「ねぇ、○田さんて名前の人、 このマンションに居るかって。知ってる?」 私「○田さん?知らない。」 夫「京王百貨店の人らしいんだけど。 その人のことでyukoに聞きたいことがあるって。 ○藤って女の人。」 私は結婚する前に京王百貨店で9年半働いてましたが ○田という名前の男性は居ませんでした。 何だかよく分からないままインターフォンに出たら 彼女「あの~・・・え~と・・・」 私「どうしました?」 彼女「私・・・怪しいものではないんです。 あの・・・ちょっと・・・ 出てきていただけませんか・・・」 話が長くなりそうな予感がして嫌だったけど 仕方なく玄関に出ました。 黒のスーツを着たOL風の女性は インターフォン越しの話し方と同じで もじもじした後やっと口を開いたと思ったら 沈黙になったりして埒が明かないので 「○田さんという人は私は知りませんが、 私を訪ねて来られた理由は何ですか?」 暫く沈黙が続いた後、やっと話し始めた彼女。 彼女は、○田○二という男性と同棲していて、 数ヶ月前に彼の子供を身ごもったらしいんです。 でも彼に子供を降ろして欲しいと言われて 泣く泣く降ろしたらしいんだけど、 その辺りから彼の態度が変わってしまって 自分に何か隠し事をしているんじゃないかと不安になって 彼が隠していたアルバムやビデオ、アドレス帳、 手帳をこっそり覘いてみたそうな。 玄関に出て20分位経ったかしら。 北風が通り抜ける通路で話す彼女の鼻は赤く、 私も寒くてガチガチ震えてきてたところに 夫が、家の中に上げてやれよと言うので 夕飯の支度しなきゃならないのに・・・(ーー;) と思いながらも仕方なく、上げてあげました。 ダイニングの椅子に座ってもらって 夫は仕事部屋へ。 熱いお茶を入れて話の続き。 だれ? ![]() (イメージ写真) 彼女が言うには、 アルバムに複数の女性と一緒に映っている 写真ばかり貼ってあって、 その中には金髪女性やフィリピン女性との写真も。 ビデオには数人の女性と観光地で撮った映像や 中には如何わしい映像まであったそうな。 (ーー;)気持ち悪っ。 年期もののアドレス帳も殆どが女性の名前。 で、 そのアドレス帳の1ページ目に なんと、私の名前(旧姓)と現住所が載ってたんですと! そんな人、私は知らない。 誰よ、誰なのよ! ○田○二って、滝○賢○って、 一体誰だぁ~~~っ!!! でもそれはちょっと今置いておいて(置いとけないけど!) 私に会いに来た理由を聞いたら、 彼にアルバムやアドレス帳を見てしまったことを話したら、 それから暫くして彼が2ヶ月前に突然 荷物ごと消えてしまったんですって。 それで私が彼のことを知っているんじゃないかと思い 訪ねてきたらしいのです。 彼の写真は?と聞いたら 写真を保存してある携帯を忘れてしまったと言って バッグの中身まで見せてくれました。 (--)詰めが甘い。 その頃、暇なミィはリビングで。 ![]() (イメージ写真) 彼は京王の社員で年齢は52歳。 身長170cm位、中肉中背で黒ブチの眼鏡、髪型は普通。 前の奥さんとは死別、女の子供が二人いる。 知らん! どう考えても、そんな男は知らん! 彼女は、私が嘘をついていると思っているようで 始終「ご主人に聞こえては申し訳ないんですけど・・・」 と仕事部屋の方をチラッと見ながら 小さな声で私に色々聞いてくるわけです。 まぁ、アドレス帳に載ってる訳だから、 疑われるのも無理はないけど 海はお好きですか? 伊豆の弓ヶ浜へは行ったことがありますか? 昔はぽっちゃりしてました? とか聞いてくるので 段々イライラしてきた私。 だって本当に知らないもん!!! ![]() (イメージ写真) 私「海は好きだし弓ヶ浜も行ったことはあるけど その人とは行ってないし、第一全く知らない人です。 あなたの言い方だど、まるで私が写真やビデオに いたみないな感じですよね?」 彼女「う~~~ん・・・yukoさんて 日本人離れしたお顔立ちしてらっしゃいますよね。 彼はロシア人やフィリピン人とのお付き合いも あったようなので・・・ でもきっと違いますね。 あと、たぶん日本人だと思いますが、 遠くから撮っててはっきり見えなかったので・・・ 二人でビーチボールで遊んでるんです。 それとか、パラソルの下で二人で会話してるのとか。」 私「私なんですか?」(もう何言ってるんだか、私も) 彼女「ん~~~・・・」 彼女「お正月にどこか初詣に行った写真もあったんですけど 失礼ですが、赤いコートはお持ちでしたか?」 私「買ったことないです。」 彼女「あと・・・ベージュのワンピースを着た人の 写真もあって・・・」 私「私ワンピースって着ないです。」 彼女「居酒屋とかで働いたことありますか?」 私「ないです。」 もう、いい加減にしてよっ! 私「どんなに聞かれても、どれも私じゃないですから。」 ![]() (イメージ写真) 私「今日初めてお会いしたあなたから 知らない男の人の話を聞かされて 私は知らないと何度も言ってるのに ずっと疑って聞いてます。 何を聞かれても知らないものは知らない。 でも、それがもし本当に私だったとしてもですよ、 あなたは私に一体何を求めたいんですか?」 彼女「・・・・・」 私「私だって、その人が誰なのか気になるから 京王で働く友人に聞いてみます。 あなたの連絡先を教えてください。」 彼女「でも・・・万が一、京王で話が広まってしまっても 困るし・・・」 その後も連絡先をいくら聞いても教えてくれない彼女。 もういい。 早く帰って欲しい。 お腹ペコペコ。 その後、彼との思い出話が始まりました。 彼女も相当変わってる。 そうそう、私の前に、アドレス帳に載っていた 別の女性の自宅も訪ねて、不在だったらしいです。 見た目全然すれた感じではない 色白で可愛い顔した30代前半のOLの彼女。 彼とはどこで知り合ったのか聞いたら、 夜にスナックでアルバイトしている時に よく飲みに来てたんだそう。 ふ~ん、夜飲み屋で働くような人には見えないけど やっぱり人は見た目じゃないのね。 私「とにかく、これ以上話を聞いても 私に出来ることといったら 友人に聞くことだけです。 でもあなたは連絡先を教えてくれないんだから どうすることも出来ません。」 彼女「すみません・・・」 ![]() (イメージ写真) 私「きっと全ては嘘。 彼の名前も年齢も、奥さんとの死別も。 だから色んな物を見られて消えちゃった訳でしょう? もう諦めなさいよ。」 彼女「そうですね。多分私、騙されてたんですね。 子供を降ろしたことで傷ついてるのに 突然居なくなってしまって、 どうしたらいいのか分からなくなって・・・ 私、あまり友達がいないし、誰にも話せなかったんです。 でも今日お話を聞いてもらって、 少し気持ちが落ち着きました。 もう諦めます。 ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。 ご主人にも宜しくお伝えください。」 8時半、お帰りになりました。 ぐったり。_(__)_ 夕飯作る気力0。 夫とお茶漬けをすすりました。 彼女が話している向こうで、 ミィが必死にアピールしている姿が健気だったので 似た写真をイメージで載せてみました。 それにしても、アドレス帳にあった私は ○田○二にとって、どういう存在なんでしょう??? 全く心当たりがありません。 かつてお付き合いしていた人も、 京王で一緒に働いていた男性社員にも 当てはまるような人が居ません。 でもどこかに存在する、私の旧姓と現住所を知る謎の男。 怖っ! 「世にも奇妙な物語」のBGMを頭の中で流してください。( ̄∀ ̄;) 最後まで読んでくださった皆さん、 お疲れ様でした。m(__)m バッグ2点完成しました♪ 他の形も作ってますので、お楽しみに♪(^-^*) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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