見覚えのない家のベッドに寝ているのに気づき、あわてて起き上がってその部屋を出てみた。すると目の前に廊下を挟んで和室があり、祖母と叔父夫婦、いとこ三姉妹とうちの両親が一枚板の立派な座卓を囲んで談話していた。
私はその部屋に入ることなくそのまま廊下を右に進み、かなり広いダイニングキッチンに出た。広いだけでなく、デザイナーに頼んだのか間接照明を多用している素晴らしくお洒落な内装で、右側に白を基調としたシステムキッチンと白木のカウンターがあり、正面には大画面テレビがあるくつろぎのスペース、その奥にさらに部屋があるのか廊下が続いていて、左側には造り付けの飾り棚があるダイニングがあった。
いつの間にこんないい感じにリフォームしたん
Σ( ̄□ ̄*)
驚きながら部屋を見回す私の目に、カウンターやダイニングテーブルに並んでいる食べかけの夕飯が目に入った。そのままになっていることよりも味のある器に目が行き、
この家めっちゃ好き~
o(≧∇≦)o
と惚れ惚れする。
さらにダイニングの奥に真鍮の螺旋階段があるのに気づいて驚いた私に、後ろからいとこの1人がやって来て、
「中2階があるねん」
と言った。
中2階
そんなものまで造ってあるのかっ、とまたもや驚いたところで、目を覚ました。