若者のキャリア教育・・・シンポジウムいん青森
青森高生研 冬の集会では下記のシンポジウムを行います。このシンポジウムに参加したいかたは、こちらまでご連絡ください。メールボックスへシンポジウム キャリア教育 「青年期に必要な働くことの学びとは」 青森高生研冬の集会 ■日 時:2007年2月10日(土) 13:00~15:00 ■場 所:浅虫温泉「帰帆荘」 ■日 程: 13:00~ シンポジウム概要紹介(コーディネーター) コーディネーターは高校教員、高校生、青年、ハローワーク職員を予定しています。 13:10~ シンポジスト発言(1人5分以内) ■シンポジストの問題意識 雇用の実態・過密労働の実態 高校生の就職状況・労働者の無権利状況 ニート・フリーターのこと 派遣・請負等非正規労働者のこと 13:30~ コーディネーター発言 13:40~ フロアーからの発言 コーディネーター発言に対する質問や意見 参加者の実態を出し合う・ 14:20~ シンポジスト発言(1人5分以内) ■働くことの学び 議論を踏まえて、今考えていること・働くことの学びとは 学校教育に求めること・何を学びたいか・働くこととは何か 企業に求めること・政府に求める政策 14:40~ フロアーからの発言 14:55~ コーディネーターまとめ ■シンポジウムの意義と議論してほしいこと 青年の深刻な就職状況が続いています。06年春卒業した高校生のうち2万人が就職を希望しながら内定を得られず、10万人の生徒が進学も就職もできずに卒業しています。青森労働局の調査では県内高校新卒者の未就職者は2003年(201人)2004(170人)2005年(217人)2006年(137人)となっており、1999年から未就職者が継続して出ています。 最近、景気が良くなり雇用が改善されたと言われていますが、地域格差が深刻です。北海道・東北・九州などでは求人倍率が1に満たっていません。青森県の2008年12月現在の県内の求人倍率は0.89です。また、就職が改善されていると言われている地域でも「人材派遣や請負業務」の増加、「派遣・臨時雇用、昇級・退職金なし」など雇用条件の悪化が進んでいます。総務省の2006年調査でも、非正規労働者は全体で約34%、15歳から25歳までは約半数となっています。大企業がリストラ、新規採用を抑制し、正規雇用を減らしていることがその要因です。2001年から2005年までの5年間で正規雇用は229万人減り、非正規雇用は273万人も増加しました。 フリーターは1990年(183万人)から2001年(417万人)の10年間で2.5倍に増加しています。ニートは現在64万人といわれています。フリーターの年収は100万円未満が56.2%、200万円未満が29.1%です。フリーターの7割が安定した正規雇用を求めていますが、フリーターからの離脱は容易ではありません。 正社員で就職した青年労働者にも長時間過密労働が蔓延しています。その原因には上記の非正規労働者の存在があります。また、経費削減のための非人間的な成果主義賃金体制が企業の中で広範に行われているからです。 私たちは、今日のシンポジウムで「キャリア教育」に着目し、青年期に必要な働くことの学びは何なのかを議論したいと思います。1,必要な学びは何か 2,いつ学べばいいか 3,どこで学べばいいか 4,どのように学べばいいのか そのために、シンポジストや参加者が問題意識として持っていること、考えていること、現実の問題等を出し合いたいと思います。その上で、具体的に何ができるのか、どうすればいいのかを議論したいと考えます。1,社会人としてできること 2,学校でできること要求すべきこととしては次の事柄が考えられます。1,大企業が青年の雇用に責任を持つこと2,政府が雇用拡大政策を進めること3,青年が人間らしく働くことのできるルールを確立すること 私たちの労働環境を破壊してきたその背景には、政府・財界がすすめてきた「構造改革」があります。労働法制は毎年のように改悪されています。大企業はリストラ政策を強引に推し進めてきました。その結果、負担と犠牲が若者を直撃し耐えがたい痛みを押しつけています。その一方で大企業は史上空前の利益を上げています。 高校生・大学生が夢を持って学校から社会へ羽ばたいていけるような学校教育・社会的システムはどのようなものなのでしょうか。今日のシンポジウムでその糸口をつかむことができたらと思っています。