「のぼうの城」和田竜
【内容情報】(「BOOK」データベースより)時は乱世。天下統一を目指す秀吉の軍勢が唯一、落とせない城があった。武州・忍城。周囲を湖で囲まれ、「浮城」と呼ばれていた。城主・成田長親は、領民から「のぼう様」と呼ばれ、泰然としている男。智も仁も勇もないが、しかし、誰も及ばぬ「人気」があった―。 お薦め度 ★★★痛快 かっこいい ためになる本来、こういった歴史小説のジャンルは苦手なんですが…。ダンナが城好き・最近の戦国武将人気についつられて…読んじゃいました。最初の内は。有名な戦国武将の名前がたくさん挙げられて、それだけでギブアップ。とりあえず分からないものは手当たり次第、ネットで調べまくりました!そうしている内に…なんとなく時代背景とか、人物相関図が分かってきたり。頑張って、半分読み進めて行って。後半、忍城に石田三成が攻め込んだあたりからは、もうあっと言う間に一気に読んじゃいました!!ところで。忍城というお城とか。成田家とか。歴史に疎い私は「実在するの?」と思ったのですが。ちゃんと登場人物達もお城も合戦も。実在するそうです!!…という事は。この小説を読むと日本史が少し詳しくなっちゃう!!登場人物に関しては。敵味方とも魅力的に描かれてますよね~~。戦国大名ファンな女の子達は、この小説読んだあと、きっと石田三成や大谷吉継に悶え死ぬであろう…。主人公の成田長親=「のぼう様」。なんで、その渾名?と思っていたら…「でくのぼう」からきたとか。図体ばかりが大きく、なんの役にもたたない「のぼう様」。でも、その人柄からか城下の民、百姓達から慕われると言う…。面白いですね~。この人物は。周囲の人間、とりわけ幼馴染の丹波は苦労するよね~。歴史上の事なので。話の顛末は分かっているのですが、脚色が面白いです。なにやら漫画化もされてるよう…。小説を読む時間の無いダンナには、こちらを進めてみたいなと思います。小学館「のぼうの城」公式HP(主な登場人物)成田長親 40歳過ぎ。父泰季の死後、忍城代となる。「のぼう様」。正木丹波 長親とは幼馴染。成田家一の家老。酒巻靱負 22歳。成田家の侍大将。柴崎和泉 40歳代。成田家の侍大将。幼な妻、子持ち。成田氏長 成田家当主。忍城城主。長親とは従兄弟。成田泰高 氏長の弟。兄と共に小田原城に篭城。成田泰季 75歳。長親の父。「脇頭領」と称される老武者。甲斐姫 18歳。氏長と先の正室の娘。珠 40歳近い。氏長の現正室。北条氏直 28歳。北条家五代目当主。小田原城城主。北条氏政 52歳。氏直の父。石田三成 30歳。秀吉の武将。忍城攻城軍総大将。大谷吉継 秀吉の武将。三成の友。長束正家 秀吉の武将。豊臣秀吉 関白。天下統一のため、関東小田原城を狙う。