カテゴリ:本
メディアファクトリー、ダ・ヴィンチブックス刊。
内容紹介は 第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞&第15回日本ホラー小説大賞大賞&第3回ポプラ社小説大賞特別賞、同時期に3つの作品で3つの新人賞を受賞した驚異的才能によるデビュー作! 本作は、選考委員満場一致、読者審査員からも圧倒的な支持を得て完勝した作品です。地図男の生み出す物語に泣き、地図男を生み出した著者の才能にふるえます!極上のエンターテインメントを紡ぎだす、今までにない、全く新しい書き手の誕生です!! あらすじ●仕事中の〈俺〉は、ある日、奇妙な漂浪者に遭遇する。その男がいつも小脇に抱えているのは、大判の関東地域地図帖。だけどそれはただの地図帖ではない。中にはびっしりと、男の紡ぎだした土地ごとの物語が書き込まれていた。千葉県北部を旅する天才幼児の物語。東京二十三区の区章をめぐる蠢動と闘い、奥多摩で悲しい運命に翻弄される少年少女――物語に没入した〈俺〉は、次第にそこに秘められた謎の真相に迫っていく。 著者は『しんどうじゅんじょう』と読むらしい。 本作はデビュー作とのこと。 次の作品の『庵堂三兄弟の聖職』で第15回日本ホラー小説大賞大賞を受賞、『RANK』で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞、2008年、主要新人賞3賞を獲得するというかなり大型の新人のようです。 ワタシもこの作品はとても面白く読めました。 劇画タッチというか、映画を観ているような作品です。 ビジュアルを想像しながら読みました。 でも地図男自身が面白い設定だと思うんだけど、残念ながらそのキャラを生かしきっていない。 すごく短い作品だから、地図男を生かすために、もっと長くしても良かったのかも。 作者はこのテンポを崩したくなかったのでしょうか。 もしくは、逆に地図男の謎は謎のままにしておいて、続巻も続け、地図男の謎もちょっとづつ解明していくとかはどうだったんだろう? そうは言っても、地図男が語る『ムサシとアキルの話』だけでも傑作なので、読む価値はあります。 ワタシは通勤帰宅の時間に本を読むのですが、電車の中で泣きました。 他の作品も読んでみたいと思いましたが、ちょっと暴力的な描写が多いと聞きますので、どうかなあ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年11月09日 14時23分45秒
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