お隣さんの国:韓国からの手紙

2007/03/11(日)12:24

担任の先生との面談

韓国の中学校(147)

中学校の父兄総会は、午後3時から始まり、まずは全体で集まって、父兄会会長や、各クラスの代表者を決めた。 Y中は、1学年13クラスあり、1クラスの生徒数は37,8人である。 入学式のあとの父兄オリエンテーションには、コーちゃんの1年3組も、父兄が28,9人来ていた。 1年生だし、父兄総会にも10人くらいは来るんじゃないかと思って行ったのだが、ナント、1年3組のお母さんは、4人しか来ていなかった。。。 はんらは当然、外国人なんだし、情報は欲しいけど、役員なんてとんでもない! 傍目からコッソリ見てるだけにしようと思ってたのだけれど。。。 4人のうちの一人は、隣のS小の教師だと言う。 教師が、オモニ会の役員をするのはまずいということで、ナント、はんらにも御鉢?が回ってきてしまった。 1クラスから、会長1人、副会長1人、総務1人を選出しないといけないと言うからだ。 ビョンオギオンマが会長になり、ギスオンマが総務、はんらは、一番仕事の無い副会長ということで決まってしまったの。 はんら、韓国語もできないのに、いいのかしらん?!? いや、市場で買い物したり、観光地に遊びに行ったり、というのには何も不便は感じないけどさ~。 38人のオモニ会の副会長ってのはどうなのさ~??? とは思うが、他に人が来てないので仕方ない。 わたしゃ、知らないよ。。。 その後、各教室に入って、担任の先生と面談。 これのために行ったようなもの。 韓国の学校は、父兄面談や家庭訪問が無いから、こういうときに行かないと、担任の先生の顔も知らずに1年が終わってしまうということもあるのだ。 4人で、担任の先生と向かい合って、それぞれ、自分の子供の状況、性格、健康状態、特に気を使って欲しいこと、学習状況などを話して、聞いてもらった。 はんらも、コーちゃんの小さい頃からのことをいろいろ話して、一安心。 中学校は、教科ごとに先生が違うため、担任の先生が受け持ちのクラスと向かい合うのは、朝と午後のホームルームの時間だけ。 だから、担任と言っても、子供たち一人一人を把握するのに、とても時間がかかるのだそうだ。 そう聞くと、こうしてコーちゃんのことをいろいろ話せただけでも、大収穫! と、はんらはとても満足だった。 担任の先生も、とっても優しくて、理解のありそうな先生。 話を聞いてると、クラス全体の雰囲気も、明るく温かい感じである。 はんらを除く、3人のオンマたちの関心ごとは、ただひとつ! 「内申書」についてである。 他の地域はどうか知らないが、ここ天安市は高校入試があるため、内申書の成績はとても重要である。 3人のオンマたちは、 「病欠は、内申に響きますか?」 「内申の評価はどのようになりますか?」 と、ひたすら、内申書について、質問しまくりだった。 というのも、高校入試は、ほぼ、内申の点数で決まる。 しかし、この内申評価は、男の子には、とっても不利である。 なぜか? はんらも記憶があるが、一般に女の子たちは、ノートをとてもきれいにとる。 アンダーラインを引いたり、 山の絵を描いて「ここがヤマ」と書いたり、 可愛いシールを貼ったり(中1コースとか、中1時代とかの雑誌のおまけについてた!!^^;)、 見やすい、見事なノートを作り上げる。 はんらはA型だからか、ノート整理にはものすごく凝って、頭に入ろうが入らなかろうが、関係なく、美しいノート作りに燃えたものだ。 内申評価では、そういうノートやプリントの整理、提出物などが30%の割合で入ると言うのだ。 これを「遂行評価」と言う。 男の子で、きれいなノートをとる子なんて、存在する??? コーちゃんのノートも、解読不可能な文字が並んでいる。 優等生のタウニの家に遊びに行って、タウニオンマにタウニの日記帳(提出用)を見せてもらったことがあるが、内容はともかく、先生のコメントは 「読める字で書きましょう」 と書かれていて、大笑いしたことがあるが、普通、男の子のノートは、読めない字が並ぶ。 プリントなどは、大抵、カバンの底のほうにくちゃくちゃになって、原型をとどめない。 そういう分野で、男の子と女の子の内申の成績が、とても差がつくという話は、よく聞いてきた。 例えば、テストで40点とったとして、テスト結果は内申に70%ほど入るので、40X0.7=28点。 もしその子が、遂行評価で0点だったとする。 すると、テストで0点とっても、ノートや提出物の出来が完璧で、遂行評価で満点(=30点)だった子のほうが、その、テストで40点とった子より、成績がよくなるという計算である。 だから、中学校ではほぼ、中位圏~上位圏には女の子。 中位圏~下位圏には男の子。 ということになってしまうらしい。 そんなわけで、男の子のオンマたちは、とっても深刻である。 父兄総会に来ていた、はんらを含む4人のオンマはみな、男の子、それも長男のママばかりであった。。。 そんなわけで、内申のことばかり、質問しまくる、オンマたち。 と、 「先生が、私達に願うことはありますか?」 と、S小の教師のオンマ。 さすがは、教師! 「私は、これまで長く担任をしてきましたが、父兄に、あれしてくれ、これしてくれ、と、言ったことは一度も無いんですよ。」 と、担任の先生。 ホッと安心。 いい先生のようだわ~! 「ただ、ひとつだけ言いたいのは、とても暑い夏の日などに、隣のクラスに父兄達からジュースなどの差し入れが入ると、このクラスの生徒達だけ差し入れが無かったなら、生徒達がちょっと可哀想なんですよね。」 「それはそうですね。様子を見て、差し入れも考えます。」 と、ビョンオギオンマ。 「子ども達に差し入れとなると、職員室の先生にも、一緒に差し入れしなければなりませんよね? 職員室に先生は何人いらっしゃるのですか?」 と、S小教師のオンマ。 全く、余計なことを言い出すったら。。。 アナタは教師でお金があるかもしれないけど、うちにゃあ、職員室にまで差し入れるお金は無いのよぉ。。。(←はんら、心の中の叫び) すると、担任の先生は、こんなことを言い出したのだった。 「いやぁ、職員室にいるのは、22人ですが、まぁ、そちらはあまり気になさらなくても。 クラスの生徒達は、38人ですから、そちらだけでも充分です。 例えば、ピザだったら、10枚も差し入れていただけば、みんな、充分に食べられますよ。^^」 ピ・ピ・ピジャ~?!? ピジャ、10枚~??? はんらの頭の中を忙しく数字が駆け巡る。 最近の子供たちは、安っぽいピザなんてたべないだろうし、有名ピザやのピザって、大きなの1枚2万5千ウォンくらいするんだっけ? 10枚で、25万ウォン。 4人のオンマで割っても、6万ウォンずつっ?!? 顔の引きつる、私達。。。 担任の顔だけはニコニコと 「小学校のように、父兄にお金のかかることをあれこれ要求しませんから、楽ですよ。^^」 ここで、S小教師オンマが反撃! 「何おっしゃるんですか! 最近の小学校は、そんな差し入れ、受け取りませんよ!!!」 帰り道、ビョンオギオンマの顔も、ギスオンマの顔もさえなかった。 「ピザ、なんて言われたからには、差し入れないわけにもいかないし。。。 今日、来なきゃよかったわ。。。」 と、ギスオンマ。。。 はんらも、ピザの話は、外国人だから聞こえなかったふりをしたいと思う。

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