2023/05/30(火)08:36
健康のこと
はんらは、結婚する前は低血圧だった。
上が90とか、ま、普通の女の子によくあるタイプだった。
コーちゃんが生まれる時に、
日本に里帰り出産しようかと思ったら、
妹1の出産予定日と1ヶ月違いだったので
実家の母から
「2人見るのは無理」
と断りの連絡が来た。
当時、実家の母は53歳だったと思う。
若かったけれど、仕事をしていたので仕方ないと思った。
あの頃、韓国も普通のサラリーマンたちはモーレツ社員ばかりで
ノギさんが家に帰って来るのも夜の9時とかだった。
育児休暇などない時代だった。
姑が、自分がみてあげようとは言ってくれた。
当時は韓国は自然出産だと1泊2日か2泊3日の入院で退院した。
帝王切開だと4泊5日くらいで退院した。
産後チョリウォンなどもなかった時代。
退院してすぐにコーちゃんと家に戻った。
今の韓国はトウミといって、産後に家にお手伝いさんが来てくれる制度もあるようだけど、当時はなかった。
姑はコーちゃんが生まれた頃には、70歳を超えていた。
3日間くらい手伝いに来てくれて、その後、動けなくなった。
産後すぐに、はんらは誰の手伝いも受けられないことになった。
体調は長く回復しなかった。
産後1~2ヶ月頃は、100メートル歩くのもしんどかった。
体重は見る見る減っていった。
美容院どころか、病院にも、スーパーマーケットにも行けなかった。
朝も昼も晩もテキトーに、
ご飯だけ炊いて、冷蔵庫にあったキムチでご飯を食べたりしていた。
おかずを作るのに無理もできなかったし。
ネットショッピングもなかった時代。
デリバリーも、外国人のはんらには難しかったな。
コンビニも無かったよね。
子連れでたまにスーパーに行っても、
子供のものや離乳食の材料なんかを買うと
もうそれ以上は買えなかった。
マイカーも無かったし。
ベビーカーを押しながら持てる荷物はそれほど多くはなかった。
当時は、
子供はお母さんが3歳まで育てましょう!
と奨励されていた時代、2年保育が主流だった。
コーちゃんが4歳になるまで、異国でたった一人で育てた。
ネットも無かったし、日本語の本も手に入らなかったので
わからないことだらけの子育て、
ストレスも大きかった。
体には大きな無理がかかり、
精神的なストレスもかなり大きかったようだ。
その後、よしくんが生まれた時も、
状況はそれほど変わってはいなかったと思う。
40歳になって健康診断を受けてみたら
血圧をはじめ、悪いところが満載だった。
50歳になって骨密度を測ったら、
既に骨粗しょう症だった。
育児期間中、ご飯とキムチが主流の食事だった。
タンパク質もビタミンも何もかも足りなかったんだと思う。
糖質と塩分だけは足りてたらしい。
物足りないからご飯ばかりたくさん食べて急激に太り、
今より15キロ以上太っていた。
やはり、無理したらあか~ん。
しかし、時、既に遅かった。
はんらの膝の軟骨がすり減ってる状態だから、
ジョギングや山登りなどはあまりよくないらしい。
お日様を浴びながらのお散歩が一番いい、
と主治医は言っている。
モーレツ社員だったノギさんは、
栄養士さんの献立の社食を毎日食べていたからか、
60代の今も、意外と、健康状態がいい。
はんらの友人たちは子供が2~4人いるが、
みんな、指や手や腰やあちこちが痛いと言っている。
はんらは実家の家族も友達も誰もいない異国での子育てだったから
誰からも手伝ってもらえなかったけれど、
世の中のお母さんたちも大なり小なり、
ワンオペで子育てしてきた人は多いんじゃないだろうか。
頑張りすぎて、体のあちこちを悪くしてしまったお母さんも多いんじゃないだろうか。
友人の娘たち(20代後半~30代初め)はみんな
「私はお母さんみたいな人生は生きられない(生きたくない)から結婚しない」
と言ってるそうだ。
もちろん、今後、結婚したい人が現れて結婚するのかもしれないけれど、
現代の非婚、少子化社会は、
「私はお母さんみたいな人生は嫌」
と思っている女の子が多いということも一因なんじゃないかと思う。
はんらは韓国人ノギさんと結婚したことを後悔しているか?
と聞かれれば、そんなことはない。
コーちゃん、よしくんを育てる日々は
大変ではあったけれど楽しい日々だった。
(単に、今になってはんらの体にガタが来ているというだけ)
はんらがもし日本人と結婚して日本で暮らしていたら
もちろん、全然違う人生だったんだろう。
でもその人生が幸せなものであったのか、そうではなかったのか、
そんなのはわからない。
ひょっとして、
コーちゃんよしくんよりずっと優秀でイケメンな息子が生まれてたのかもしれないけど、
そんなのはわからない。
ノギさんに不満はあるか?
と聞かれたら、、、
自分の旦那に不満ゼロなんて人はこの世にはいないだろう。
でもきっと、ノギさんだってはんらに不満がいっぱいあるはずなのだ。
はんらの家事なんてまるでいい加減だしね~
でもそんなこと一言も言わないノギさんにはとても感謝している。
そして、はんらも、そのままのノギさんでOK!
と、思おうと思うんだけど、
ついついガミガミ小言を言ってしまい、
また喧嘩になるのでした~
おしまい。