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カテゴリ:何かで役に立つかも?
娘がピアノを習っている先生のところで、 もうすぐ発表会があります。 娘はまだ新米なので、今回は様子見です。 発表会のプログラムを戴いたのですが、 残念なことにいくつか誤植があったそうです。 私もその場で新たな間違いを見つけてしまい、 先生は「ああ~!気がつかなかった」と、 頭を抱えておられました。 先生は発表会の準備で忙しいし、 無理もないことですよね~。 私は以前、仕事でこういうことを、 たくさんやりましたので、 実は得意分野だったりします。 「先生、次回は校正の時、協力しますから!」と、 言っておきました。 こういう印刷物を作る時などに、 自分で入力するにしても、 他の人に打って貰うにしても、 校正する段階がありますね。 そういう時、心に留めておくと、 けっこう役立つことが、いくつかあります。 1.入力した人と別の人がチェックする。 自分でチェックすると、たとえ間違いがあっても、 原稿をすでに見て内容を知っているので、 先入観で正しく読んでしまうものです。 客観的に新しい気持ちでチェックすることが大切。 できれば複数の第三者に校正してもらえればベターです。 でもどうしても自分で両方しなければならない場合は、 次の2、の精神でチェックして下さい。 2.間違いはあるものだと思ってチェックする。 間違えっこないと思ってさらっと見ていると、 間違いは見つかりにくくなります。 「間違いが隠れてるぞ、注意注意」という思いで見る必要があります。 どんなに優秀なプロのパンチャーさんが打っても、 たくさんの原稿を打つうちには必ず間違いがあるものです。 間違い探しのつもりで気をつけてチェックしましょう。 3.間違えてはいけないポイントは繰り返しチェック! タイトルや日時、人の名前などは、 間違えては困る大切なポイント。 大きなタイトルなどは、案外みんなが見逃してしまい、 刷り上ってから、「ああ~間違ってる!」なんてことが、 往々にしてあったりするものなんですよ! 前の年のものを見て、今年用のものを作る時などに、 06年が07年に直っていなかったり、 日にちは直っているけれど、曜日が前のままだったり、 そういう間違いはよくありますし、見逃しやすいものです。 数字関係もさらっと流さず、しっかり見直しましょう。 時にはカレンダーを出してのチェックが必要です。 また、人名もややこしいものです。 しかも間違えるとその当人に失礼になりますよね。 原稿に忠実に一字一字よく確かめましょう。 例えば同じ「わたなべさん」でも、 渡辺、渡邊、渡邉、渡部と色んな字があります。 分かればそれでいい、とこだわらない方ならよいのですが、 うちはこの字だから、とこだわりがある方もいますので、 注意が必要です。 宣子さんと宜子さん、など間違えやすい字は、 怪しいなと思ったら、ご本人の書いた署名などで、 確かめるのが一番です。 考えてみれば当たり前のことばかりなんですが、 この3つを気にしているか、そうじゃないかで、 だいぶ間違いの数が減ると思います。 役員のお仕事などでプリントを作る機会があったら、 ちょっと思い出してみて下さいね! 私はかつて出版社の編集部門にいました。 流行最前線の雑誌とか、 ベストセラー小説などの華やかな本ではなくて、 専門性の高い、地味~な出版物を作ってました。 朝の9時半から、夜の11時まで延々と、 校正作業をして、それが3,4日も続く、 なんてこともありました。 夜眠っても校正の夢を一晩中見て、 朝起きてまた仕事に行ったなんてこともあります。 その頃は小説を読んでいても、 頁をめくったとたん、誤植が目に飛び込んできて、 興ざめするという現象が起こって困りました。 目がすっかり校正仕様になっていたんですね…。 でも好きな仕事だったので、 生き生きと働いていた気がします。 仲間たちもいい人が多くて楽しかったし。 原稿を入力するパンチャーさんによって、 間違いには量的な差がありました。 でも優秀な人の打ったものは間違いがなかなかなくて、 退屈なんですよね…。 あまり赤(修正)を入れられないと、眠くなって困ります。 かといって間違いが多すぎるのも困りますが…、 眠くならない程度に、ほどほど赤が入る人が好きでした。 ことによっては原稿自体に間違いがある場合もあります。 おかしいと思ったら必ず辞書などで調べる、 原本に当たる、は鉄則でした。 手書きの原稿などには、謎がいっぱいあることがあります。 スペイン語の文章で、分からない謎の文字がありました。 一体これは何だろう?とみんなで調べてみて、 疑問文の前には、?のさかさまにしたマークがついていて、 最後に普通の?マークがつくものなのだ、と明らかになったこともあります。 文頭のさかさまになった?マークが手書きだと全然分からなかったんですね。 スペイン語を学んだ人がいれば、一発でわかったはずなんですが…。 私は以前、イタリアのヴェローナで迷子になったことがありました。 Via Pinaという通りにある宿を探していたのですが、 どんなに地図で探しても分かりません。 いろんな人が私の質問もろくに聴かず、勝手な答えをするものだから、 散々歩き回った末、すごく遠くのユースに行かされてしまいました。 結局、「地球の歩き方」の誤植で、Pignaのgが抜けていたのです。 もし、校正の時、きちんと原本に当たって確認していてくれたら、 私は重い荷物を背負ってヴェローナの街をうろつかなくて済んだはずです。 まあ、そのユースでいい出会いがいっぱいあったので、 結果オーライだったのですが。 でもまあ、プロが何度みんなで見直しても、 生き残る間違いはあるものです。 それは誤植の常として、たくさん印刷されてしまってから発見されます。 (アチャー!) でもベストを尽くしての間違いなら諦める他ありませんよね~~(結局そういうオチ?)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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