1145433 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

雲の上はいつも蒼空

雲の上はいつも蒼空

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

2007.06.25
XML

娘がピアノを習っている先生のところで、
もうすぐ発表会があります。
娘はまだ新米なので、今回は様子見です。

発表会のプログラムを戴いたのですが、
残念なことにいくつか誤植があったそうです。

私もその場で新たな間違いを見つけてしまい、
先生は「ああ~!気がつかなかった」と、
頭を抱えておられました。

先生は発表会の準備で忙しいし、
無理もないことですよね~。

私は以前、仕事でこういうことを、
たくさんやりましたので、
実は得意分野だったりします。

「先生、次回は校正の時、協力しますから!」と、
言っておきました。


こういう印刷物を作る時などに、
自分で入力するにしても、
他の人に打って貰うにしても、
校正する段階がありますね。

そういう時、心に留めておくと、
けっこう役立つことが、いくつかあります。


1.入力した人と別の人がチェックする。

自分でチェックすると、たとえ間違いがあっても、
原稿をすでに見て内容を知っているので、
先入観で正しく読んでしまうものです。
客観的に新しい気持ちでチェックすることが大切。
できれば複数の第三者に校正してもらえればベターです。

でもどうしても自分で両方しなければならない場合は、
次の2、の精神でチェックして下さい。



2.間違いはあるものだと思ってチェックする。

間違えっこないと思ってさらっと見ていると、
間違いは見つかりにくくなります。
「間違いが隠れてるぞ、注意注意」という思いで見る必要があります。

どんなに優秀なプロのパンチャーさんが打っても、
たくさんの原稿を打つうちには必ず間違いがあるものです。
間違い探しのつもりで気をつけてチェックしましょう。




3.間違えてはいけないポイントは繰り返しチェック!

タイトルや日時、人の名前などは、
間違えては困る大切なポイント。

大きなタイトルなどは、案外みんなが見逃してしまい、
刷り上ってから、「ああ~間違ってる!」なんてことが、
往々にしてあったりするものなんですよ!

前の年のものを見て、今年用のものを作る時などに、
06年が07年に直っていなかったり、
日にちは直っているけれど、曜日が前のままだったり、
そういう間違いはよくありますし、見逃しやすいものです。

数字関係もさらっと流さず、しっかり見直しましょう。
時にはカレンダーを出してのチェックが必要です。


また、人名もややこしいものです。
しかも間違えるとその当人に失礼になりますよね。
原稿に忠実に一字一字よく確かめましょう。

例えば同じ「わたなべさん」でも、
渡辺、渡邊、渡邉、渡部と色んな字があります。
分かればそれでいい、とこだわらない方ならよいのですが、
うちはこの字だから、とこだわりがある方もいますので、
注意が必要です。

宣子さんと宜子さん、など間違えやすい字は、
怪しいなと思ったら、ご本人の書いた署名などで、
確かめるのが一番です。



考えてみれば当たり前のことばかりなんですが、
この3つを気にしているか、そうじゃないかで、
だいぶ間違いの数が減ると思います。

役員のお仕事などでプリントを作る機会があったら、
ちょっと思い出してみて下さいね!


四つ葉 四つ葉 四つ葉


私はかつて出版社の編集部門にいました。

流行最前線の雑誌とか、
ベストセラー小説などの華やかな本ではなくて、
専門性の高い、地味~な出版物を作ってました。

朝の9時半から、夜の11時まで延々と、
校正作業をして、それが3,4日も続く、
なんてこともありました。

夜眠っても校正の夢を一晩中見て、
朝起きてまた仕事に行ったなんてこともあります。

その頃は小説を読んでいても、
頁をめくったとたん、誤植が目に飛び込んできて、
興ざめするという現象が起こって困りました。
目がすっかり校正仕様になっていたんですね…。

でも好きな仕事だったので、
生き生きと働いていた気がします。
仲間たちもいい人が多くて楽しかったし。



原稿を入力するパンチャーさんによって、
間違いには量的な差がありました。

でも優秀な人の打ったものは間違いがなかなかなくて、
退屈なんですよね…。
あまり赤(修正)を入れられないと、眠くなって困ります。

かといって間違いが多すぎるのも困りますが…、
眠くならない程度に、ほどほど赤が入る人が好きでした。


ことによっては原稿自体に間違いがある場合もあります。

おかしいと思ったら必ず辞書などで調べる、
原本に当たる、は鉄則でした。

手書きの原稿などには、謎がいっぱいあることがあります。

スペイン語の文章で、分からない謎の文字がありました。
一体これは何だろう?とみんなで調べてみて、
疑問文の前には、?のさかさまにしたマークがついていて、
最後に普通の?マークがつくものなのだ、と明らかになったこともあります。

文頭のさかさまになった?マークが手書きだと全然分からなかったんですね。
スペイン語を学んだ人がいれば、一発でわかったはずなんですが…。


私は以前、イタリアのヴェローナで迷子になったことがありました

Via Pinaという通りにある宿を探していたのですが、
どんなに地図で探しても分かりません。
いろんな人が私の質問もろくに聴かず、勝手な答えをするものだから、
散々歩き回った末、すごく遠くのユースに行かされてしまいました。

結局、「地球の歩き方」の誤植で、Pignaのgが抜けていたのです。
もし、校正の時、きちんと原本に当たって確認していてくれたら、
私は重い荷物を背負ってヴェローナの街をうろつかなくて済んだはずです。

まあ、そのユースでいい出会いがいっぱいあったので、
結果オーライだったのですが。



でもまあ、プロが何度みんなで見直しても、
生き残る間違いはあるものです。

それは誤植の常として、たくさん印刷されてしまってから発見されます。
(アチャー!)

でもベストを尽くしての間違いなら諦める他ありませんよね~~(結局そういうオチ?)。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.06.25 23:23:08
コメント(5) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.