CONCERT TOUR 2006 「LIVE IN DOWNTOWN」
このごろ黄砂が気になっていたのだけど、青空がすこしかすむ程度で強風だけど気持ちのいい晴天。鹿児島市民文化ホールは海沿いに建っているので、こういう日は窓から見える雄大な桜島も楽しめながら開演を待っていた人も多かったのかもしれない。 なんと鹿児島では、約8年3ヶ月ぶりのコンサート。アルバム「Such a Lovly Place」をリリース後のツアー以来である。その間、私は九州の他県での公演に入場できたので、そんなに久しぶりという感じがしなかった。ご無沙汰のお詫びや数年前にオープンした鹿児島中央駅の観覧車に驚いたことで、やっと「本当に久しぶりなんだな」と感じたほどである。 MCでは他に、豚肉や火山の話に盛り上がっていた。デビュー直後の弾き語りライブで鹿児島にやってきたとき、買い物で出かけたダイエーで食品売り場の黒豚が印象強かったとか。そういう地元の話を聞いていて、他県での公演でのMCに、ちょっと楽しめないよそ者意識を感じていた事に私は気がついた。やはり鹿児島でのコンサートは、自分の中には特別なものだった。待ち遠しかったのだと。 コンサートは2部制で、途中15分間の休憩があったが、面白い仕掛けで暇をもてあます事がなかった。歌われた曲はニューアルバム以外も最近の曲がほとんど。レギュラー化した別物のコンサート「cELEBRATION」との違いを考えた上での構成だと思うが、昔の曲も少しは歌ってほしいという意見を感じなくもない。とはいえ、3時間と少し超えたステージはあっという間と思ったほどの楽しさに満ち溢れて、「約8年のご無沙汰」という言葉が帳消しとなった気分になっていた。 「これからも、鹿児島にも来てね」 温かく歓迎していた観客の拍手の中に、声にならない願いが聞こえたような気がした。