やられました!「ALWAYS STYLE」その2・生沢徹の格好良さと後半まで充実した記事
「ALWAYS STYLE」という小学館からの雑誌についてその2です。先日まずは表紙にやられた~という事を書きましたが、この雑誌の生沢徹巻頭特集は凄すぎです。延々と65ページ付近まで続きますのでこの一冊丸ごと生沢徹の全て!というほど充実しています。活字を追っていくと生沢徹の格好良さをそのルックスだけではなく生き様を通して感動します。すべてがカッコイイです。私も若い頃にシングルレースなどを通じてTeam Ikuzawaの活躍の様子はなんとなく知っていましたが、最近のMTBチームの活躍(2007年はMTB全日本シリーズで2大タイトルを獲得)などどの世界でもその頂点を極めようとする姿勢は流石です。ところでそのMTBの世界へ入ったきっかけは、娘さんのボロボロMTBにはじまりやがて近所のディスカウントショップのチラシから9,980円のMTBに乗って近所を走っているところを「いくらなんでも元有名レーサーなんだから、そんなもののらないでくれ」と、キャノンデールの100万円もするカーボンホイール付きMTBをプレゼントされるなど、いろいろと面白いエピソードたっぷりです。有名日本画家の血筋を受け継ぎ、曙ブレーキ工業のロゴのデザインも生沢さんのデザインであることをこの雑誌ではじめて知った次第です。とにかくまるごと一冊に限りなく近いほど巻頭特集は面白いです。ボリューム的にはここで終わっても満足な内容ですがさらに私の琴線にふれまくりな展開です。航空機の話やレーシングカーよーく読むとこれらは全て1/1すなわちレプリカの話でした。日本と歴史認識が異なりまた技術遺産を尊ぶ欧米では今でも第二次世界大戦で活躍したレシプロ戦闘機を莫大な費用とマンパワーを投入して新造しているそうですがその中にあって第二次世界大戦の勝戦国の機体はたくさん現存するけども敗戦国(日本やドイツ)の機体はその生産台数の割りに現存する機体が皆無もしくはあっても非常に希少でそれらを望む声に対して需要の大きさの割りに供給できていない事に目をつけたアメリカの企業がロシアの手の空いている技術と設備を持つ工場で生産しているという話は興味深いレポートでした。零戦はもちろん(ちなみに第二次世界大戦中は日本ではレイセンと呼んでいた以外にも、当時からゼロセンと読んでいたそうです。また第二次世界大戦中は零戦よりも日本国内では加藤隼戦闘隊でもお馴染みの隼の方が陸軍のPRによって有名だったとか。なにかと細かなへ~話がもりだくさんです。Me262のレプリカまであることにはびっくり仰天。さらに建築の話や松山猛さんのライカM8な記事広告?そして野球盤の歴史やお酒の話。3丁目の夕日の模型やブガッティなチェアの話ミニカーや鉄道話題さらには一度は行ってみたいスミソニアン博物館の事など生沢徹特集より後半も気合いが抜けることなく充実したじつに中身の濃い~♪内容で定価1100円は安い!と思いましたねえ。琴線ふれまくりでまさに私に買え!といわんばかりの雑誌の内容ですが、一見するといったいこの雑誌はなんの雑誌なのか?とよーく観察するといつも模型マインドを胸に。という基本は模型雑誌のようです。モデルアートとかモデルグラフィクスやホビージャパンのような専門領域的なコテコテの雑誌ではなくちょうどクルマ雑誌のNAVIやENGINEのような味つけの雑誌路線なのでしょう。いずれにしても久々に、なかなかいいなあと思える雑誌でした。