エフェクター接続 【2】
■ エフェクターについて【4】/エフェクターの接続(応用)【1】
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え~、以前、エフェクターの基本的な接続について、お話をしました。(詳しくはこちらから)
今回は、コンパクトエフェクターを効率的に接続するやり方を取り上げて見たいと思います。
ある程度弾けるようになり、ギターもそうですが、機材も少しずつ増えていきます。
例えば、コンパクトエフェクターも、最初は、1つだったのが、1つ増え、2つ増え、今では、5~6個使うようになって来ました。
ライブもこなすようになってくると、だんだん1つ1つ踏み換えするのも大変になると同時に、
複数使用する場合、どうしても音が細くなってしまいます。。
そこで、使いたいのが、【フットスイッチ】です。
例えば、
(※今回は、複数のエフェクターをコントロールできるタイプのみ取り上げます)
これらは、ホンの一例です。
かつては多くのアーティストが、ラックを持っていて、その中には、ブラッドショウシステムというものがあったりしました。
(※接続用本体と、コントロールボードの2つ。かなり多くのエフェクターを接続可能。)
その簡易版が、MIDI MATE&PATCH MATE(Rocktron)というのもあります
大まかに言うと、
●プログラムできるもの
●単純なON/OFFのもの(プログラム不可)
この2種類に分かれます。
両方のタイプの、基本的な共通の考え方として、
●いかに電気信号のロスを少なくして使うか。
●いかに操作性、機能性をアップさせるか。
これらが主ではないでしょうか。
実際の接続例は、NOAHSARK PTBS-1をご覧戴くと解りやすいかと思います。
参考例では、5つのエフェクターを使って、それぞれ接続します。
(※注意・・・5→3→1のような、逆の流れはありません。プログラムできるものでも、
そういう設定は出来ません。)
■シンプルなスイッチでの使い方
プログラム設定できない、普通のスイッチ(例、TBSW等)においては、
1~5のスイッチを使って、エフェクターのON/OFFの切り替えをします。
普通にエフェクター本体をON/OFFするのと全く同じです。
操作自体は、同じでも、信号劣化等が、単にエフェクターだけつなげた時とでは、その差が現れます。
■プログラムできるタイプのスイッチ
プログラムできるタイプのものは、先のシンプル型と同様の操作は同じですが、
それに加えて、1度の切り替えで、複数のエフェクターのON/OFFが出来るようになります。
大体の場合、バンクがあって、そのバンク内に更に、1~5のプログラムを設定します。
例えて言うなら、
・バンクは、マンションの階数
・バンク内のプログラム番号は、部屋番号(○階の○号室)
というような感じと思ってもらっていいでしょう。
プログラム番号は、先の番号スイッチと同じになります。
その番号スイッチに、どのエフェクターをONにするか設定します。
(※設定方法は、スイッチごとに異なりますので、ここでは説明は省略します)
いくつか例を挙げてみたいと思います。
●バンク1(のグループ)
○1-1 → コンプレッサー、コーラス
○1-2 → オーバードライブ
○1-3 → オーバードライブ、コーラス
○1-4 → オーバードライブ、ディレイ
○1-5 → オーバードライブ、コーラス、ディレイ
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●バンク2
○2-1 → コンプレッサー、コーラス
○2-2 → ディストーション
○2-3 → ディストーション、コーラス
○2-4 → ディストーション、ディレイ
○2-5 → ディストーション、コーラス、ディレイ
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(※左側の数字は、バンク番号と、プログラム番号)(※右側は、使いたいエフェクター)
(※仮に、上記のように、それぞれ設定したと考えて下さい。)
使用する場合、
1.バンク番号を指定します。
2.あとは、番号スイッチを踏むだけ。
バンク番号「1」に合わせた後、
「1」を踏めば、コンプレッサー、コーラスだけONの状態。(あとはスルー)
「2」を踏めば、オーバードライブのみONの状態。
この時、「1」 → 「2」に切り替えするとき、踏むのは1回のみ。切り替えしたいスイッチを踏むだけ。
オーバードライブ、コーラスの組み合わせのセットを使いたいなら、「3」を踏むだけ。
ディストーション系を使うなら、バンク2に合わせます。後は、同じ要領です。
バンクは、1回セットして、バンク同士を切り替えしない限り、プログラム番号だけで、切り替えするだけです。
バンク番号が、「1」のままであれば、上記バンク1の中のプログラムは、
番号スイッチだけ替えればOK。
数回踏まなければいけない作業を、1回踏むだけでOKなので、非常に便利です。
ライブ、レコーディングなどする場合、いかにこれが便利かわかると思います。
尚、マルチエフェクターも、同じような考えです。
上記は、あくまで参考例です。ブランドによって、プログラム可能な数も違いますので、
実際にスイッチを購入した際には、説明書をよく読んで、確認をして戴きたいと思います。