富士は来年お試し期間?
サヨナラ鈴鹿で大いに盛り上がった日本GP。来年から少なくとも五年は富士スピードウェイ(以下富士SW)が「日本GP」を開催するはずだったのに、実は正式契約が結ばれたのは2007年のみであった事が明らかになった。http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/50778697.html(F1通信様より。ニフティにも同様記事) 一部の噂が実証された形だが、流石は妖怪バーニー。英田やオートポリスでの経験が生きたというべきか、やはりお試し期間が存在した。 富士SWは1976・77年にF1開催の経験があるとはいえ、それは昔の話。ティルケが設計し、現代的なサーキットに変貌したとはいえ、地理的・施設的条件がクリアされたわけではない。縁あってスーパーGT最終戦を観戦出来たが、46,300人の来場者でも、東西ゲートからの帰りの車はほとんど動けず、7時近くまで混乱していた。場内のトイレも男性用を中心に長い列が出来ている。そんな富士で、はたして主催者が発表した14万人をさばき切れるのだろうか? 今月発売のRacing on誌に、富士SW代表取締役へのインタビューが載っていたが、明確な対応策は現時点では示されていない。現在2万4千人分しかないスタンド席は12万人分少なく(現在の自由席はただの草地)、仮設スタンド・仮設トイレの大幅追加は必須だろう。 チーム関係者も混雑の中、富士周辺のホテルや貸別荘から通うのだろうか?バーニーやVIPはヘリだろうから問題はなかろうが、文句の多いロン・デニスあたりはそれで満足出来るのだろうか?主催者はサーキットホテルの新設を明確に否定しているのだが…。 観客のアクセス方法は、やはり英田方式になった様だが、まさか全ての観客がバス便とは思わなかった。バス一台の平均的な座席数は50~80人程度で、○菱ふそ○の大型ノンステップバスの定員64人で割ってみて、約2188台だ。不可能とは思わないが、手際がよほど良くなければ混乱は生じるだろう。 勿論、鈴鹿だってF1開催時は相当な混雑だ。だがそれでも20年は続けてきた実績はある。はたして富士は08年以降も続けられるかどうか、残された期間は一年のみだ。富士は生き延びる事ができるか?