花屋さん
小さな頃から花が好きで花にかかわる仕事がしてみたかった。子育て中で,ナースを長くお休みしていた時,子供が保育園に行っている間,パートとして花屋で働かせてもらった。ナースに戻る前に一度経験したかった。大きな花屋だったので,鉢も植木も苗も土も切り花もアレンジもなんでも置いてあった。好きな花の側で働けるのはうれしかったが綺麗な見た目とは全く違い,重労働だった。店の中から重い苗のトレーを出して水やり。夏は真っ黒,冬は寒い寒い。切り花はガラスの部屋に入れておけば長もちするし水の交換も楽なのにオーナーが,「そんなに温度調節された花は暑い家に飾ったとたんに痛む」と言って,バケツの室温に花を置いた。だから,バケツの中の水を毎日,すべてかえなくてはならない。室温だから,花はすぐに開いてしまい,損することのほうが多かった(++)花は大好きだけど,商売って本当に難しいなと思った。その後,私がナースに復帰して数年してから店は突然閉まってしまう。オーナーが突然亡くなられたからだ。店からあふれていた花はもう,ない。でも,最近見つけたの。草の生えた空き地に白い水仙がいっぱい咲いているのを。そこに花屋があった名残り。そこにオーナーが笑っていたしるし・・・。天国でも花に囲まれているのでしょうね。