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セミリアイア「晩年」日記

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2021.02.15
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カテゴリ:評論
​​コロナが日本社会にもたらしたのが、これまで社会構造の上では多数者であり、加害者とされそうだった高齢者が、一転被害者へと転換するという奇妙な事態だった。

もちろん、高齢者の独居老人は増え続けており、少額の年金、孤独と貧困に苦しむ高齢者たちを、従来においても現在においても加害者呼ばわりするつもりはない。彼らは、言葉は悪いかもしれないが、団塊の負け組である。

そして現役世代は、自分たちもそういう老年が待っていると思っている。悪いのは、ごく一部の本当の意味での富裕層と、決して富裕層とはいえないが、例の老後2000万円問題も難なくクリアしているアッパーミドル層である。彼らは十分な退職金、企業年金、厚生年金、場合によっては天下り再就職など、経済的には一生困ることにはなりそうもない恵まれた環境にある。彼らは概して高学歴で、職場の出世競争の勝ち組であり、幹部社員として退職し、子どもたちも概して高学歴、就職超氷河期でも、一流企業に就職している。

そういう彼らに対する社会的批判が起こりそうだったのは、例の「上級国民」事件であり、週刊誌は免許も返納せず、重大な事故を起こし、しかも運転ミスを認めない元公務員を叩きにに叩いた。彼らに対する「ルサンチマン」は大きく膨らみ、爆発寸前になっていた。初めて、年金を減額するという措置も取られたし、大企業の退職金は年々下がり、いまや2000万円を切りそうなところまできている。団塊ジュニアたちには、自分の親のような恵まれた老後は保障されていない。

そんな中で、コロナのパンデミックが起こり、高齢者は「お年寄り」と尊称で呼ばれ、無自覚な若者が高齢者の命を危険にさらすと批判された。テレビや新聞のマスメディアは、無条件にこの言説を支持し、連日「専門家」を連れてきては繰り返した。もはやテレビは旧メディアであり、ワイドショーなる疑似情報番組を見るのも、暇で、金はあるがやることのない高齢者である。

彼らはそこで自分たちの「命」が脅かされているのだと、簡単に洗脳されるのだが、それには理由がある。団塊世代ほど現世への執着の強い世代、死ぬことを恐れる世代はいないのである。今日はこのことを論じようと思ったのだが、また次回に。





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最終更新日  2021.02.15 05:55:22



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