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セミリアイア「晩年」日記

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2022.07.28
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カテゴリ:時評
​​いつもは、夕食とデザートのメロンを7時のニュースを見ながら食べ、食べ終わって片付け、ゴミ出しなどをして、自分はピアノを弾きに、というのがパターンなのだが、昨夜は7時半からのクローズアップ現代を見た。

日本企業の生産性は上がらず、海外に生産拠点を移していた企業の撤退が相次いでいる、という話は知っていた。自分は、そうなれば日本でも第二次産業、つまり工場労働者がじわじわ増え始め、労働形態は派遣、パートなどの非正規になるのだろうが、年金だけでは生活していけない高齢者や、これといったスキルのない20~50代の受け口となるだろう、というくらいに考えていた。

しかし、事態はそんなに甘くないようだ。日本の平均賃金は、このところの物価上昇を加味すればマイナスであり、それなりに上がっている東京や大阪のマンションは普通のサラリーマンにとっては高嶺の花になりつつある。今や、地方都市のマンションでは、大部分を中国人が購入しているようなところもあるという。

一方、アジアからの日本企業の撤退は、現地の賃金が3~10倍に跳ね上がっているという理由もある。もはや、特にGDPで日本を抜き去った中国などでは、賃金や維持管理コストを考えると、日本企業の工場は相当な大企業でも撤退という選択を迫られている。それどころか、逆に中国企業から見ると、日本は賃金上昇というリスクがない、将来的には「安い労働力」市場と見られつつある、というのだ。しかも、労働者は真面目で、品質のよい製品を作る。すでに、日本に工場を開いた中国の企業もある。

つまり、日本はかつて自分がやっていた海外の安価な労働力を使って儲けるというやり方を、そっくり今度は中国や韓国にされる公算が大きいというのが、番組のテーマだった。

そうなると、当面、日本の格差社会の下層は、アジア系外資企業の工場労働者であり、上層はアジア系を含めたグローバル企業の研究開発や管理部門の会社員となるかもしれない。実際、そこで勤務する20代の女性が紹介されていたが、年功序列の日本企業ではやらせてもらえない研究開発、洗濯機の動き方をいろいろ試し、最も効率的な製品を開発するという仕事を与えられ、やりがいを感じていたようだ。賃金は日本企業時代と同じで、雇う側からすれば有能な人材を安く使っているということになるのだそうだ。

日本はいよいよ先進国から脱落していくのかもしれない。魅力的な観光資源も豊富で、しかも安く行ける国になり、コロナが収まれば、また中国人、韓国人などの観光客で溢れかえるだろうが、当の日本人にとっては海外旅行など夢のまた夢、国内旅行ですらホテル代は上がって、なかなか行けないという時代になりそうである。





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最終更新日  2022.07.28 05:35:08



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