カテゴリ:仕事
一昨日、昨日と有給休暇なのだが、両日とも学校には行った。定期試験が上がってくるので、取りに行ったのである。いわゆる「持ち帰り」だが、今、公立校では、そういうことはまったくできなくなっている。
数年前だったと思うが、生徒の答案を持ち帰ったまま、パチンコ店に寄って、車上荒らしに遭い、紛失してしまったという事件があった。それ以来のことらしい。学校に限った話ではないのだが、日本の職場は一番ダメな人間に合わせてルールが作られていく。そんな教師は解雇してしまえばすむ話だと思うが、そうはならないのが日本の職場で、まあ、せいぜい停職数ヶ月後、違う学校に転勤という措置で終わる。 それはともかく、ようやく先ほど、すべての採点が終了した。試験に限らず、予習教材でも何でも「持ち帰り」は普通にやっている。職員室は、講習の問題を解いたり、作問をしたり、といった集中力を要する仕事には、まったく不向きな環境だからだ。 今回は、3年生は最後の試験。平均点は60点台。いつも65点を平均点にするよう作問しているが、狙い通りだった。ただし、2年生は50点台前半。これは、後で掲載する『山月記』課題「李徴はなぜ虎になったのか」を50点満点で採点し、評価に加えるため、少し難しくした。また関連する『人虎伝』の漢文問題を40点分出題したためでもある。思った通り、古典は力がついていない。3時間もあって、なぜそんなに出来ないか分からないが、おそらく「教えすぎ」だ。関連する知識を脈絡なく並べ立てるから、生徒は訳が分からなくなる。大学の後輩で、国語の中では優秀な方なのだが、物事を体系立てて説明することができない。 今日は、久しぶりの「出勤」で、授業は3時間。テスト返却と『舞姫』『科学と世界観』、古文演習だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.12.08 06:50:43
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