カテゴリ:ピアノ
「ジャズ・ポピュラー部門、大賞(最優秀賞)は56番『人生のメリーゴーランド』を演奏された・・・・」
「え?」という感じだった。主催者の社長曰く、これは「コンクール付きの宴会」。賞の発表は、全員が演奏した後のレセプションで行う。今年は去年と違い、食べ物がすぐなくなることはなかったが、まあ、人の受賞を祝福して、ホテルに帰るのだろうな、と思っていた。 上野のレンタルピアノで、たまたまお会いした女性。「エリーゼですか?」と聞いたら、そうだと言う。弾くのはボサノバの何とかという名前の曲で、あ、これはジャズ・ポピュラーの部門だと思った。上野の練習はボロボロ。 会場では自分の後で、かなりの腕前。ああ、この人金賞かな、という感じ。彼女の演奏を聴いて、一度、ホテルに帰って昼寝。かなりぐっすり寝られた。 去年、妻が受賞したEME賞など、いろいろな賞があるが、最後に金賞の発表。各部門2,3人。その中に入れただけで驚いた。何しろ、演奏自体は、練習やストピ、発表会を含めて、過去最低という出来だった。 珍しく緊張して、最初の降りる音階でも音を外し、それからあとはボロボロと外した。覚えているだけで5回。ただ、曲想は出せたかな、という感じ。 最後は、金賞の中の最優秀、各部門のエリーゼ大賞。これは、レセプションの席でも、同じテーブルに着いて、予想通り金賞だった上野で会った女性と確信していた。少し、アップテンポすぎたがノリがいいボサノバだった。 それが、「ジャズ・ポピュラー部門、大賞(最優秀賞)は56番・・・」である。信じられなかった。 弓と違って、採点競技なので、最後の1本を射ち終わったときに「勝った!!」とはならない。が、一年かけて自分としてはコツコツ、といっても一日にならせば30分だが、努力してきたことが報われた。 体調を崩し参加できなかったが、背中を押してくれた妻に、誰よりも感謝している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.11.04 05:33:32
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