誤飲いろいろ
ちまたでは餃子に殺虫剤なんてこともあり、のぷりさんへのレスにもちょいと書いたけど・・ニュース見ててそういえば・・・といろいろ思い出してみた&思い出したことが断片的だったのでついでに調べようかなぁ~って。せっかくいろいろ見たので豆知識日記アップしちゃうよ。ちょっとマニアックなので眠くなったらスルーしてみてね今回の殺虫剤は有機リン系のものなので・・ってことは確か農薬にもあったよなぁ。有機リン系薬物ってことは副交感神経優位になるんだよね。なので縮瞳などの症状が出てくるわけよね・・硫酸アトロピンとかの抗コリン薬で効果があるはずだ~。サリンも同じ種類の物質だったよねぇ・・なんぞ考えてました。あたしもちょっと記憶違いで・・副交感神経優位になることはそうなんだけど・・メカニズムとしてはコリンエステラーゼ(主に副交感神経伝達物質であるアセチルコリンを分解する物質)を阻害するのでアセチルコリンだらけになっちゃって副交感神経が優位になるんだった。ふむふむ。硫酸アトロピンももちろん効果あるけど、拮抗薬としてPAM(そうだった、これサリンのとき話題だったらしい)もあるんだ~。要はこの場合原因がわかってすぐ治療できればだけど・・呼吸不全とかが続いたりするとまずいんだよねぇ。・・ただし硫酸アトロピンは対症療法であって解毒剤ってわけじゃない・・てことはわりと早く体内からなくなるのかなぁこれまた調べたくなってきた。ちなみに農薬、もう一種類のパラコートは相当ヤバイらしい・・あたしの大愛読書の「救命センターからの手紙」シリーズでも出てきてたのをうろ覚えに覚えてるじょ。・・確か肺に毒性があるんだったんじゃなかったけかな・・そこでこれも調べてみよう~・・これはやはり相当やばいものなので、1986年以降パラコートの農薬は催吐剤・苦味剤・臭気剤が一緒に入ってるそうですよ~。おまけに超毒々しい色にしてあるようなので・・まともな人間には飲む気も起きない代物のようですこういう工夫をすることで中毒死する人は減ったらしいあらゆる臓器への毒性があって、活性酵素が細胞膜脂質を阻害して(むずかし~)毒するらしいけど、やっぱり肺への毒性が一番強くて肺繊維症になって死亡にいたるそうです。飲んだ量・飲んでからの時間により生存曲線があるようで・・解毒剤がないため何やってもだめなものはだめみたいです。たくさん摂取すると早期にショックにいたって死に至るけど致死量ぎりぎりだと・・しばらく生存して肺繊維症で死亡だって。腎や肝への毒性もあるけどそれは回復するけど、肺への毒性は不可逆性だそうです。まさに「真綿で首を絞めて死ぬ」感じなのね~。農薬中毒は都会じゃ少ないみたいだけど、農村部ではまだまだあるみたいです・・。自殺もね。殺虫剤といって思い出したのが防虫剤。これもいろいろあったっけかな・・確かあたしの記憶だと樟脳はヤバイとかでもどうやばいのかなぁ今ってあまり樟脳やナフタリンはなくて・・パラジクロロベンゼンが多い気がするけど(うちで使ってるのもこれだ~)ついでにみてみよっとお子ちゃまは食べちゃいそうですよね~、防虫剤。パラジクロロベンゼンは毒性は低くて碁石大のものを飲み込んでも健康に害はあまりないらしい・・中毒症状としては消化器症状とかがあるらしいけど。ちなみに脂溶性なので牛乳飲ませて吐かせる・・のは中毒110番のHPによると小児では碁石大のもの4分の一個くらいだったら水を飲ませて様子を見る、それ以上だったら受診とあります。あとピレスロイド系の防虫剤もあってこれも毒性はそれほどでもないそうです。で、ナフタリン。これは腎毒性があるようだ!中毒症状として悪心、嘔吐、下痢、腹痛・・などがあり・・あとは(これがまずいわね)溶血・肝障害・腎障害がみられるそうです。症状は数日たって出てきたりするようです。翌日とかにあれ?みたいなね。これも脂溶性みたいだ~。そして一番やばそうな樟脳もともとクスノキからとれる物質だそうです。痙攣などの中枢神経刺激症状が出現するんだって。症状は速やかに出現(摂取後5~90分以内)らしい。かけら程度でもやばいそうですよ~。解毒剤がないので対症療法になるそうな。樟脳、ナフタリン、パラジクロロベンゼンは・・比重が違うので識別できるんだって。水に入れて浮いたら・・やばっ樟脳。沈んだ子達は・・・今度は水に食塩を目一杯いれ(飽和食塩水)沈んだら・・パラジクロロベンゼン、浮いたらナフタリンだそうです。食べるのはいやだけど・・この実験はやってみたくなってきたパラジクロロベンゼンは相当重いんだね。