「ジョーのこころの縹渺(ひょうびょう)」

2013/07/07(日)05:08

ジンちゃんの空白の数日間・・・(3)

イスラエルライフ(1117)

週末を終えての日曜日。 午前中に空きがあった私は、いくつかの保護施設を訪れて、似たような犬種の見つかった時などの連絡先などを記入したりしておりました。 妻は、ジンちゃんの背中に埋め込まれているチップのナンバーを管理しているところに電話して、私たちのようなケースではどのように対処するのが一番よいのかを問い合わせてくれました。 チップの番号を管理している部署の方のお話では、イスラエル国内では、一般的に予防注射が義務付けられていることから、保護した場合いや盗難にあってしまっているような場合においても、獣医さんのところを基本的に訪れるという意味合いから、獣医さんがチップナンバーで飼い主検索をした場合に、盗難の可能性がある犬ですという項目を目にできるような申請方法を取っておくことで、見つかる可能性はぐっと高まるのではないのかというアドバイスをいただいたようです。 そして、そのように対応して、あとは近所の捜索をしながら待ち続けるしかないなと覚悟を決めたのでした。 そして、脱走から四日を迎えた月曜日の朝六時でした・・・。 早起きして、子供たちが起き出す前に、めずらしく家の中の掃き掃除などをしていた時でした。 突如、く~んという鳴き声が聞こえた気がして、玄関のドアを開けた時でした! 「くんくんくんくんく~ん!!」 尻尾を下げて背中を丸めるようなしぐさで、体中がオイルまみれになった、やせ細ったジンちゃんが、突如帰宅したのでした。 私は急いで抱き上げてシャワー室に駆けて行き、息子に大きな声で言いました。 「ジンちゃんが帰ってきたから、 D(娘)が起きたら適当にあやしておいてくれ!!オイルまみれですぐに洗ってあげないと!!」 息子は、大喜びで大はしゃぎ、オイルの汚れはなかなか取れず、4回もシャンプーしました。 洗い終わって扉を開けると、子供たちとずっと待っていたジーナがすぐに駆け寄り、親子の対面が・・・。 それから、よほどお腹が空いていたのでしょうね・・・。 子供たちを送り出す時まで、ずっとえさ箱の所に、食べ終わった後も座り込んでおりました。 まるで、「ここは僕の食堂なんだ!」とアピールでもしたいかのように・・・。 あれから、随分経ちましたが、今現在は、ジンちゃんの荒々しさも日に日に弱まってきており、母子二匹で、まるで箸のように並んで眠るのが日課となっているようです。 ヤルコンパークという大きな公園があるのですが、そこにバイクで持ち運びができる鞄を購入しまして、時間がある時は週に何回か、夕方散歩に連れ出すようになってから、生活のリズムを取り戻し始めているのかもしれません。 もちろん、ジンちゃんだけのためではなく、母犬ジーナのダイエットも兼ねて・・・。 しかしながら、なかなかダイエット効果は得られず、近所を散歩する度に、妊娠しているのかとよく聞かれます(笑)。

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