星野有理の公開するし更改するが後悔したくない航海日誌

早朝お腹がすいてラザニアを食べた。

午後に知人夫婦と現地集合で待ち合わせて、
銀座三越の近くの大黒屋ギャラリーで
川本喜八郎さんの人形展『風』を観た。
映画『死者の書』、『李白』や
NHK『三国志』の人形が
さほど大きくない会場にずらりと並べていて、
一体一体が着物や鎧に至るまで細かく造り込まれていて、
魂が宿っているかのような存在感があり、
彫刻作品として成立していた。
会場の隅には中の骨組みも展示されていて、
知人が「ジャコメッティ」なんて呼んでいた。
『三国志』の人形はストップモーションでなく
その場で操作する形式のためか
映画の人形よりも一回り大きく迫力があった。
セットも相当な大きさだったのだろう。
映画『死者の書』の人形と
一緒に飾ってあった機織機などの小道具も
非常に細かく造り込まれていて、
これだけの物を造るだけでなく、
さらに一コマずつ動かして命を宿らせるのだから、
まさに「神は細部に宿る」だ。

アップルストア銀座に行き、
インターネットの出来るコーナーに行ったら
知人夫婦が鰻屋を検索しはじめ、
ここに行きたいという場所のページを見せるので、
まだ夕方5時過ぎで夕飯には早い時間で
これは昼飯なのか夕飯なのかおやつなのか
などと言いながらも鰻を食べることに。
グルメサイトの情報によると
行くつもりだったらしい『ひょうたん屋』の本店は
第2・4土曜日が休みだったが、
同じ銀座に支店があるということでそちらに行った。
ビールを飲んでお通しのヒジキをつまみ、
鰻重を食べた。
鰻の身がしっかりして脂がちょうどいい具合で、
タレが甘くなくて美味しかった。

食事した後で松屋の
デザイングッズのコーナーに行き、
デザインギャラリーで
渡辺力さんの『幼子のためのおもちゃ展』を観たり、
アレッシのショップを覗いたりしながら、
「デザインバブル」とも言えるような
現状について話したりした。
著名デザイナーのインタビューを収録したらしき
DVDのジャケットを眺めていたら、
近くで美しく上品そうな女性が手帳か何かについて
店員に問い合わせていた。

知人夫婦が松屋地下のパン屋『メゾンカイザー』で
明日の朝食のためのパンを買って帰りたいというので
ついていってみたら美味しそうだったし、
鰻を食べた時間が夕方だったため
帰ってから腹が減るだろうと一緒に買った。
隣のお菓子屋のガラスケースの中に
パイシューの見本が置いてあって
パイシューが食べたくなったが、
いわゆるデパ地下スウィーツって奴で
昼間に行列が出来て完売したようだった。

知人達はJRで帰るので銀座線の入り口で解散し
帰ってからテレビを観ながらチャットしつつ、
まだ開けていないボジョレーが残っていたので
飲みながらパンをかじっていたら、
あまりに美味しくて3種類全て食べてしまい、
ワインも一本空けてしまった。
また銀座に行く事があったら
あの店でパンを買ってこよう。
Y夫婦教えてくれてありがとう。