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NHK『フレンドパーク』で茂木健一郎氏が
『プロフェッショナル仕事の流儀』で 一流のプロ達に話を聞いてきて気づいた事は、 人間は欠点があってもいいのだという事と、 皆ある種の倫理観のようなものがあり、 ただ儲けてやろうとかいうのではなく、 社会の役に立ちたいとか 人を喜ばせようとかいう気持ちがある人が 世の中に一流のプロとして認められているという事。 そしてやはり皆「人間として魅力的」で まだまだ人間は捨てたもんじゃないと思わせてくれると 語っていた。 人間が考えるという事は不思議だという事から脳科学に 進んだそうで、 「質感」や「感覚質」としての「クオリア」は 脳科学の最大の課題でノーベル賞100個分の課題だが、 一応説くための腕立てふせは毎日していて、 最終的には「人間とは何か」という事が分かると 考えているそうだ。 感覚質は数値化ができない。 サプライズがあった瞬間に世界が変わって見える。 新しい世界が見えるそのドアを求めるという、 そのことは凄く価値があることで、 考えている途中に見える風景というのが 楽しいのかもしれないとの事だった。 子供を持つ親からの教育の相談に答えて、 分からなかった事が分かることの喜びと、 誉めてもらって大人に認めて貰うことの両方の 「成功体験」が大事だと語っていた。 やりたい事をやってるのが望ましいが、 やる気を起こさせる工夫が大事らしい。 いつも番組では尋ねている側の プロとは何かという質問には 「どんな修羅場でもたじろがない」と答えていた。 『プロフェッショナル仕事の流儀』のゲストは ライティングデザイナー内原智史氏だった。 建物を照らすのではなく、 照らすのはその向こうにある大切に何かで、 プロフェッショナルとは 「誰も描けていないことを一心に描こうとする。 常に一心に描き続けていられるのがプロ」だそうだ。 「本質」を見抜き形にするとは、 別の回で佐藤可士和氏も語っていたが、 それが「デザイン」という事だろう。 『トップランナー』の再放送の ゲストが建築家の手塚貴晴+由比夫妻だった。 何LDKですかという聴き方ではなく、 料理が好きとか音楽が好きとか その家でどんな生活をするのかを考えるとの事。 図面を描くより模型が分かり易いので まずは模型から作るそうで、 住宅一軒に模型を100個ぐらい作るそうだ。 次世代が無理をしてもう一回作らなくてもいい様な、 子供や孫に残していく時代を超える建物作りをしたいそうだ。 人間の本質的な要求は変わらないので、 それを満たしてあげる建物を造る。 住宅を造ることで住む人の夢が実現すると嬉しいし、 作ったら遊びに行けるような、 友人が増えていく家造りがしたいと楽しそうに語っていた。 建築においても何が求められているのかの 本質を見抜く事が重要だという事だろう。 『器 夢工房「おしゃべりな九谷焼」』という番組で 石川県加賀市の陶芸家の山下一三さんが紹介されていた。 作品を作る前にまずミニチュアを作り イメージを膨らますそうだ。 「遊ぶ友達をつくるような気持ちで作っている」 という言葉が印象的だった。 仕事の流儀の内原さんも手塚夫婦も山下さんも 「人の喜び」という シンプルだけど見過ごしがちでとても重要な事を 大切にした「人が見える物造り」によって、 「人と人との繋がり」を大事にしている点で 共通している気がした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年06月10日 04時58分10秒
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