養老孟司先生のこと
「バカの壁」がまだまだ売れているようです。 永年のファンにとってみればあれはダイジェスト版みたいないものだけど。 そもそも私と養老先生の出会いは中学の時にさかのぼります。10年くらい前かな。1994年頃。 テレビの真面目な教養講座の講師で「東京大学教授」というころで講義をなさっていたのです。 解体新書の話、そこで日本人の死生観・・・ それに興味をもちました。私は今思えばどういう中学生だったんだろう・・・。怖いモノです。 それでいくつか図書館の本を読んだしりて、ない本は図書館にリクエストしたりして、いつのまにかマニアックになっていった矢先、いろいろあって養老先生は東京大学をご退官。東大がいやになったのですね。 その後のご活躍は言うまでもないですね。 ご専門以外の著書も増えて、NHKや民放のテレビ出演も多くなり、気がついたらベストセラー作家。 「バカの壁」は本当は切り貼りでしかも薄い本。物足りない気もするけど、読みやすさがうけてベストセラーになったのだと思います。 今、日本で一番「バカ」という言葉を堂々と使える人なんじゃないかなー。 私のお薦めの一冊は「異見あり」(文藝春秋)2000年。 これはいいです。 読みごたえあります。 歯切れのいい文章が、すかっとします。