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テーマ:アロマテラピー!(1425)
カテゴリ:アロマテラピー
妊娠中や婦人科系のアロマテラピーケアについて、ご相談をいただきました。
書物やサイトに出ていますが、私なりにわかりやすく要約してみたいと思います。 アロマテラピーの精油には、婦人科系のケアに有効とされるものがあります。 女性ホルモンの一つである、エストロゲン様作用を持っている精油もそうです。 エストロゲン様の作用は婦人科系の多くのトラブルに有用だからです。 ところが、エストロゲン作用のある精油の多くは、月経を促進したり月経を 調整する作用も持つため、妊娠中は禁忌とされる精油も多いのです。 同様に、妊娠していなくても、月経の重い方や不規則な方など、ケースによって 使い分けないと逆効果になることもあるわけです。 <妊娠中の注意> 「通経作用」や月経を調整する作用のある精油は避けます。 ■ エストロゲン様作用の精油(通経作用)のある代表的な精油 クラリセージ・・・・スクラレオールという成分 ネロリ・・・・・・・ネロリドール フェンネル・・・・・アネトール、エストラゴール バジル・・・・・・・エストラゴール ニアウリ・・・・・・ネロリドール ■ 女性ホルモン(エストロゲン)様の精油は使い方に注意 高用量・長期連用の場合、発ガン性の可能性の報告もあるそうです。 どの精油でもそうですが特に、安全な用量・濃度、頻度を守りましょう。 クラリセージなど、妊娠中期・安定期以降は使用可とする説もあります。 ですが、トリートメントなど体内に浸透させる場合は、濃度を1%未満に する必要があり、初心者は避けた方が無難でしょう。 香りを嗅いで楽しむ程度なら問題ないでしょう。 が、妊娠中は不思議と香りの好みも変わることも多いようです。 また、"ローズマリー・カンファー"や"セージ"など"ケトン類"の刺激成分 を含む精油や、フェノール類、フェノールエーテル類、アルデヒド類、 酸化物類(オキサイド)、ラクトン類を含む刺激の強い精油は控えます。 カンファーは防虫剤に使われている樟脳のことです。 マイルドなイメージの"真性ラベンダー"や"カモミール"も特に妊娠初期は 禁忌とする説があります。中期以降でも不安定な方は禁忌です。 ■ 全期間を通じ禁忌とされる精油例 クラリセージ、フェンネル、ニアウリ、ローズマリー・カンファー アンジェリカ、クローブ、シナモン、シダーウッド、スパイクラベンダー、 バジル、セージ、タイム、ペパーミント、ミルラ、レモングラス、ユーカリ ■ 初期は禁忌で、安定期移行は濃度や量に注意して使用可能な精油例 (状態が不安定な人は常に禁忌です) ジャスミン、ジュニパー、スペアミント、真性ラベンダー、ローマン・ カモミール、ジャーマン・カモミール、サイプレス、サンダルウッド、 ゼラニウム、ネロリ、パチュリ、マージョラム、メリッサ、ローズ、 ローズマリー ■ 問題ないとされる精油例 スイート・オレンジなど柑橘系全般、ティートゥリー、イランイラン、 フランキンセンス、ローズウッド では、以上の前提に注意して、婦人科ケアに向く精油を紹介しましょう。 ■月経不順: ジュニパー…月経の周期を正しく整える通経作用 バジル …女性ホルモンエストロゲンに似た働きの作用 ■月経痛(子宮筋腫、内膜症): クラリセージ…スクラレオール、女性ホルモン様物質と酢酸リナリルを含む 鎮痛作用で子宮収縮の痛みを緩和 バジル …鎮痙作用と鎮痛作用で痛みを和らげる ■PMS月経前緊張症(下腹部、腰痛、イライラ、ゆううつ): サイプレス …エストロゲン様作用と老廃物排出を促し、うっ血解消 ゼラニウム …イライラ、うつ気分を和らげる ■更年期ケア・ほてり・発汗 クラリセージ :エストロゲン様作用 ペパーミント :末梢循環をよくする フランキンセンス:抗うつ剤 ・頭痛・肩こり ローズマリーカンファー:筋肉痛緩和 真正ラベンダー :鎮痛作用 ニアウリ :エストロゲン様作用・動悸・めまい ジュニパー :血液循環を促す ローマンカモミール:鎮静効果、更年期症状の通経作用 ・冷え ジュニパー・ローマンカモミール :腹部のトリートメントで全身が温かくなる ・情緒不安定 イランイラン :不安定症状の緩和と過呼吸 スィートオレンジ:パニック発作に有効 真正ラベンダー :神経過敏 ■ホルモン調整作用の精油 イランイラン サイプレス ゼラニウム ■月経周期を整える作用の精油 ジャーマンカモミール ローマンカモミール クラリセージ ジュニパー ニアウリ フェンネル ローズ マージョラム ラベンダー ローズマリー サイプレス パイン ベルガモット ■月経痛対策のアロマテラピー 多くの女性が月経の際に最も悩むものは月経痛かと思います。 月経痛は子宮の筋肉の痙縮、収縮によって起こるため、鎮痙作用のある 精油を使用して腹部に優しくトリートメントする事で、苦痛が和らぎます。 また、腹部に(アロマテラピーでいう)温湿布をし、何度か交換すると 楽になります。 鎮痙作用のある精油で最も効果的なものは、マジョラム、ラベンダー、 カモミールといわれています。 ・ 注意点 鎮痙作用のある精油で、通経作用があるものがあります。 クラリセージ、ジュニパー、フェンネル、クローブです。 これらの精油は月経を誘発したり月経量を増大させるため、月経量が正常 または多い方は、避けた方が賢明でしょう。 これらの精油は、「月経周期の前半期」に限って使用するか、 月経量が少ない方が集中して利用するとよいでしょう。 月経が常に重い方は、月経を促したり量を増やす作用の少ない精油がお勧め。 サイプレス、ゼラニウム、ローズが向いています。 中でもローズは、月経のあらゆる障害に非とても効果的で、月経量や頻度を 増減させずに月経周期を調整し、子宮を強くする力があります。 ☆ ブレンド例 ゼラニウム(またはローズオットー) 2滴 クラリセージ(またはマジョラム) 2滴 マカダミアナッツオイル 15ml 月見草(イブニングプリムローズ)オイル 5ml どの精油も女性ホルモン分泌の調整や痛みを抑える働きを期待できます。 また、γ-リノレン酸を多く含む月見草オイルも女性ホルモン様作用があり、 皮膚組織の修復にも作用するので、生理前の肌トラブル改善も期待できます。 酸化=痛みが早いオイルなので、フレッシュなうちに使いきりましょう。 ■月経周期が不規則な方の場合 周期を整えていくトリートメントがあります。 第4日から第14日まで腹部にクラリセージを使ったトリートメントをして、 第15日から28日までは精油をジュニパー、パイン、ベルガモットの ブレンド精油に切り替えて、腹部にトリートメントを行います。この方法は、 妊娠を望んでいて、排卵日を正確にしていきたい方にもよいでしょう。 月経の周期が極端に不規則な方は、新月の日を周期の第1日目とみて、上の 方法を行うとよいでしょう。 以上です。諸説あるので参考まで・・ということでご了承ください。 詳しく知りたい方は、書籍が出ていますので勉強してみてくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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