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アロマ姉さん繁盛記from南房総

アロマ姉さん繁盛記from南房総

ダイジョウブデス...

マッサージ中、1度だけお客様に問いかける言葉です。

姉さん 「暑くないですか?」
お客さん「ダイジョウブデス・・・」

うつぶせから仰向けになっていただいたお客さまの額には 流れ出る汗・・・・・
ある時、明らかにこの人は暑いハズダ。と思い 「お暑いですよね?」と声をかけても 「ダイジョウブデス・・・」
予想どうり、マッサージ終了後のベッドは汗でぐっしょり。

お客さまの言葉を鵜呑みにしてはいけない。 言葉にならないものを感じ取らなければ快適な環境は提供 出来ない。
暑い、寒いは同じ室温であっても、一人一人感じ方が違う。 とても、神経を使い、それでもよく失敗してしまう。

「私、肌は丈夫なんですよ。何をしてもダイジョウブナンデス」
お客さまの言葉を鵜呑みにしてはいけない。
「とっても凝っているからもっと強くもんでほしい。 思い切りやってほしい。」
お客さまの言葉を鵜呑みにしてはいけない。
「あなたは素晴らしい。本当にスゴイ。また来ます。」
お客さまの言葉を鵜呑みにしてはいけない。

アロマの不思議な感覚にお客さまは酔い、素手でふれられる 心地よさをアロマセラピストの力量だと思い、
絶賛してくださる方が 少なくない。 経験の少ないアロマセラピストは「私って、うまいの???ええ~」 と、
舞い上がってしまう。
また、お客さまからのほめ言葉がほしくって、 「あなたが良い。あなたにやってほしい。」 という言葉がほしくって
がんばってしまう。
そうではない。 といっても、耳を貸さない。 「絶賛して下さるお客さまには、注意しなさい。」といっても分からない。

「お客様に深入りしてはいけない。」いくら言葉で説明しても聞こうともしない。 身をもって「あ、このことか。」と気づく
まで見守るしかない。
アロマにぐんぐん依存してくるお客さまは、心の不安定な方も多い。 絶賛するその裏には 「あなたでなければいや」
というその裏には 「私を見て。私だけを見て。もっと私の話しを聞いて。」という思いが隠れている。
心理カウンセラーではない。自分にはそんな力はない。 そのことを充分すぎるくらいにに認識しておかないと 自分に
はそんな力が有るかのように勘違いしてしまっていると 取り返しのつかない事になる。
「お客様に深入りしてはいけない。」
「お客さまの言葉を鵜呑みにしてはいけない。」
「言葉にならないものを、感じ取らなければならない。」
お客様の思いをくみ取って、さらに言葉にして返す事が出来たとき、 その場にいい風が吹く。 心地よいマッサージ
ができる。
お客さまの肩の力がスッとぬけてふわっとした表情のまま戻って行かれる。 そんなとき、言葉はいらない・・・

マッサージがうまい、へたってあるのでしょうか? ベテランとか新米って関係あるのでしょうか?
お客さまの思いをどれだけくみ取れるか 感じとれるか。 それで8割は決まってしまうような気がする。

”マッサージ中に極力、お客さまに話しかけてはいけない。” これも大事な事だと思える。
暑くないですか?寒くないですか?もっと右側へよって下さい。 足が冷たいですね~。
お客さまの世界を断絶してしまう。
右も左も、ここがどこなのか、自分が起きていたのか、眠っていたのか さえもわからない。
そんなアロマのひとときを無頓着なアロマセラピストの 言葉が現実の世界へとひきもどしてしまう。

おいおい、自分が何を今しているのか、わかっているのかい?
あなたのお仕事は、あなたの今しているそのマッサージは あなたが気づいているよりも、もっともっと深い。

むづかしい技法はいらない。 タオルのかけ方一つで、 手の放し方一つで、お客さまはあなたを感じ取っ
てしまう。やっと眠った愛しい我が子に、粗野なタオルのかけ方はできないはず。

アロママッサージを受けるとき、誰もが幼子になりたいとねがう。 有るがままの自分をOKといってくれる
母の手で、つつみこんでほしいと思う。 時には、たくさんきいてほしくって、あふれる言葉を抑える事が出来
ない かもしれない。

あなたが選んだアロマセラピストという職業は あなたが思っているよりも、もっともっと深くてすばらしい。
そして、お客さまがあなたを導き、育ててくれる。 たくさんの事に気づかせてくれる。
その上、お金まで払ってくれる。

毎日、先生に出会っている。 「ダイジョウブデス・・・」としか言わない先生に。

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今月のあれれ話し。
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ある日、買い物に出かけた。 なぜだかわからないが、何かに追われている自分に気がついた。
それは、人ではなく、一方的に頭の中に入り込んでくる何か。

洗濯物を干さずにでてきてしまった。 仕事の年間計画を立てなければ。 確定申告の準備もしなければ。
午後からのお客さまは何時からだったかな。 やっぱり、ドライフラワーを今日は見つけて購入したい。

あれもこれも、しなければならないように思え、頭の中を駆けめぐる。 肩がめりめりと音をたたて凝って行く
のがわかる。
ああ、首もはる。 運転も上の空になり、ハッとする。
マッサージに行って肩こりを解消する事が浮かぶ。 でも、明らかにこれは肉体疲労からくる凝りではなく
心の問題。
どこからこの頭の中を駆けめぐる「はやく、はやく。あれも、これも・・・」 が進入してきたのか?

もしかしたらバッチ・フラワーに解決方法が有るかもしれない。 と、直感した。
本をひろげると、どうも「ホワイトチェストナット」らしい。
さっそく飲んでみる。2滴。

めりめりと音を立てていた背中のこりが溶けだした。 すーっと・・・・
あれれ、いいのかい。こんな夢みたいな事で。

たぶん、同じような経験をされた方も少なくないと思う。
本当にあった、今月のあれれ話しでした。


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