うろうろ論理
お前らとは違うんだぜというフリで歩いても都会の雑踏はたちまち大切にしまいこんでいたものでさえかき消そうとするみたいにわめいた。もうそうなると僕の"I am different from yours" もささやかな主張以外のなにものでもなく。むなしさと自尊心がトラックの走り去った気流に飲まれて転がる紙くずみたいに少しずつ遠くなっていった。「人生の楽しさってなにかな、もし」行き交う笑顔に問いかけてみたらどんな答えが返ってくるのかな。自分が問いかけられたらどうしよう、ドキドキ。心拍数を無駄に消費することなんてないのさ。笑ってた瞬間も泣いてた瞬間も血潮は真っ赤だった。もし5秒で死にたい気分になれるなら 5秒で生きる歓びをかみしめることだって不可能じゃない。