カテゴリ:マンション騒音
築古中古マンション購入、ちょっと待って!住んでみないと分からない隠されたリスク 都内の駅近マンション物件の値段は鰻上り。新築マンションも都心は驚くほどの値段が付いています。 住宅にそこまでお金をかけない選択をする人は必然的に郊外築古物件へと、目線が移ります。中古マンションによってはそれなりの広さで値段も手頃、リフォームを思い通りにすれば住み心地もいいんじゃないのと、コロナショック以後、最近では中古マンションの値段も右肩上がり、市場では在庫も減ってきて、気に入った物件はすぐ購入の意思を売主に伝えたほうがいいですよ、と不動産営業の担当に言われたら、立地や間取り、値段が気に入ったら、後は内装はリフォームやリノベすればいいや、とすぐ購入に踏み切るケースも多いと思います。 ところが、こういった築古物件には住んでみないと分からない思わぬリスクが潜んでいます。 その1 築古にありがちな住民の高齢化 子育て世代の方は特に注意です。周りはひとしきり子育てを終えて、仕事を退職し、その時間の多くをマンションの戸内で過ごす方が増えています。 上下左右、階下、お隣さんがそういった住民のケースは要注意!子育て世代とは行動量も生活サイクル、時間帯も違うので些細な音で問題になることがあります。これが新築マンションの場合、その多くはこれから子育てをしていくための新居として、という住民の方も多いはずで、お互い子育てしてるから多少音はするよね、とお互い様の意識で気にならないものです。 築古中古マンションの場合、これまで静かに日々過ごされていた高齢の方が突然、例え小さな音でも聞こえたら、気になってしまうものなのです。 一度気になり出したら、気になるのが音の問題の厄介なところ。 その2 構造が古いと躯体の厚みが薄い 集合住宅は日々、快適に過ごせるように新しい物件は技術的に研究され、アップグレードしていきます。 内装の設備や、面積は最近のマンションの高騰を受け、2000年代前半がピークの印象ですが、それでも築40年、築30年とは大きな違いです。特に躯体の厚み、物件の内覧でも気にしないかもしれませんが40年前、30年前とは大きく違います。10センチぐらい違うのではないでしょうか。集合住宅の問題、音の対策として戸境や上下階の間のコンクリートの厚みは昔より明らかに厚くなっています。そうすると、質量が多いので音を通しにくい、つまり音の問題が起きにくくなっているということです。特に子育て世代は子供の足音、これは重量衝撃音にあたりますが、コンクリートの躯体の厚みでその響き易さが変わってくるので、当然厚い方がいいのです。ところが築古物件のコンクリートの厚みは、もちろんマンション毎に違いますが昔の物件は薄い傾向にあります。リフォーム をして内装を綺麗にしても躯体の厚みは変わらないのです。 ダイケンのゴム性の防音マットをフローリングの下に敷き込むから大丈夫。 二重床の骨組みの足には防振ゴムが付いているから大丈夫。 直張フローリングはLL40以上で対策されているから大丈夫。 これらの大丈夫は過信です。重量衝撃音対策にはないよりマシかもしれませんが、その程度ではほとんど軽減できません。躯体の厚みがモロに影響します、子育て世代の方、築古の中古マンションの購入にはくれぐれもご注意ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.01.08 22:15:41
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