|
カテゴリ:アーティスト系
クライアントのミュージシャン(M)と私(C)との会話です。
M「コーチ、新曲が出来たんですけど、聞いてもらえますか」 C「良いよ、で、どんな感じの曲?」 M「今回はバラードです。ちょっとアンニュイな感じで歌いたいんです」 C「良いね。アンニュイな感じって、どんな感じなの」 M「夏が終わって、少し疲れた感じで、夏の思い出を歌っている感じです」 C「へ~、テクニカルな部分で言うと、どんな風に歌うの?」 M「身体の力を抜いて、胸で歌う感じかな」 C「もっと細かい部分は?」 M「そうですね。口角を少し緩める感じかな」 C「なるほど、口角を緩める時の気持ちってどんな感じなの」 M「少し、けだるい感じです」 C「けだるく歌うと聞き手にはどんな風に伝わるのだろう」 M「けだるさと、せつなさ」 C「それが君の狙いなんだね」 M「そうです、そうです」 C「けだるく歌う時にはリスクってあるのかな?」 M「えっ、けだるく歌う時のリスクですか?」 C「そう。伝える側としてのリスク」 M「それは少し聞きづらくなるかな」 C「どういう事?」 M「けだるく歌うと、聞き手には少し聞きづらい言葉になり、歌詞の意味が伝わりにくくな る」 C「伝わりにくくなるんだね」 M「そうなんです。だから、口角は緩めるけど、母音はしっかり歌わないとダメって事ですね」 C「そうなんだね。母音はしっかり歌うってことなんだね」 M「はい」 C「君が母音の中で一番、気をつけなきゃいけない母音は何?」 M「イとエです。分かりました。けだるさを伝える為に口角は緩めるけど、イとエはきちんと発音すれば良いんですね。ありがとうございます」 C「イエ、イエ。それは君が見つけた答えだよ。これが出来たら、どんな結果が待ってると思う?」 M「そりゃ、CD売上ナンバー1ですよ!!」 などと、ちょっとした会話の中でも、コーチングは機能しますね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.08.19 21:40:52
コメント(0) | コメントを書く
[アーティスト系] カテゴリの最新記事
|
|