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カテゴリ:日々雑感
今季のカープは鯉のぼりの時期だというのにじれったい試合をしている。 毎年のことだと言われるが、今年は何か違う。 開幕戦の巨人・上原の表情のようにまったく別物だ(二軍落ちたけど)。 打つのに点が入らない、だから試合の終盤に追いつかれる、そして半分以上は負けている。 あまりに悔しいので、なぜかをまじめに考えてみた。 今年のブラウン監督の采配を見て思うことがまずひとつある。 それは犠打が極端に少ないことだ。 参照サイトは→こちら 首位を爆走しているタイガースの31(最多)に対して、わがカープは14(最少)と 長打力と選手層の厚さで圧倒しているイメージがあるタイガースが、 意外と地味な野球を積み重ねていることがわかる。 犠打の数を数えてみたのは、 バントをすれば強いんだという日本に昔からある野球観から考えたからではない。 (むしろ私はヒットエンドラン派だ) それは、ブラウン監督があるやり方に沿っているような気がしたからだ。 その実践のためには犠打の数と対になる数値がもうひとつある。 それは、四球(死球を除く)を相手チームからもらった数だ。 この2つの数値を見比べてデータを取り、選球眼がよい選手を安く獲得したのが、 メジャーリーグのオークランド・アスレチックスだ。 (実際には、その他に全打席の打球の着地点まで調べて!) そして2000年から4年連続地区優勝を成し遂げた。 参考:『マネーボール』 カープは四球でも47とセ・リーグ最下位(首位阪神は94)。 犠打と四球でセ・リーグワースト1位なのだ。 阪神には一流選手が多いから、投手がびびるんだと思う人もいるだろうが、Wスコアはいかがなものか。 もう1チーム、この2分野でほぼ同じ傾向を示しているところがある。 それは巨人。 あの打線にも、あまり四球と犠打は与えていないのである。 チーム打率では上位チームと下位チームであまり差がない。 また、防御率では中日・阪神が独走しているが、 その他の見えないチーム事情が現われているのではないか。 自分には大学野球での実戦経験しかないが、そこからでも考えると、 僅差でもバントをしない野球は、対戦チームは精神的に楽だ。 それは、ホームランを打ってくれる分には、 守備で走る必要も考える必要もエラーの機会もないからだ。 すぐ切り替えが効くから組みやすい。 もしブラウン監督がマネーボールの戦略を元にしているなら オークランド・アスレチックスのような年俸が安く強いチームを目指すためにチーム全体に必要なのは、 昨日の緒方のような選球眼の良さだ。走力はその後だ。 広島という風土に、この投機的な戦術がはまらないのかも知れないが、 新たな視点を持ち込んだことは歓迎すべきだ、でも、勝ってほしい。 自分の土俵に持ち込めず、 「(打順が)どこからでも攻めるのだ」というのは、 打線のメリハリのなさと紙一重。 いまのじれったいカープ事情のように思える。 どこかで誰かが塁に出て、どこかが誰かが進めて、どこかが誰かが返す。 そんな野球が観たい! 帰らないランナーは、照明代とかかかるのだからエコのため出すな(笑) タイガースにも弱点がある。 それは併殺打が圧倒的に多いという点だ。 そこをきっちり摘めば、失点は減る。 打てるんだから、選球眼よく1,2安打で1点取れるようになれば、Aグループは夢じゃない。 そうすれば、お茶の間でもTVの前でもビールがおいしく飲めるのだ! がんばってくれ~!!お願い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 1, 2008 06:18:37 PM
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