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カテゴリ:いろんな人がいてはりますな
朝の同じ通勤電車に乗り合わせた熟年トリオ。 一人は男性二人は女性。 どうやら職場の同僚同士。お仕事の話になりました。 いえ、ダンボじゃなくても聞こえるわけで。 「…で、自分の仕事が終わって、さあ帰ろうと机に戻ったら 机の上にヒモが山積みされとってん。」 「えー。あの、ヒモ切る仕事?」 「そうや。係の子らはどうしたかいうたら、3時にちゃっちゃと帰っとるがな。」 「そぉんななぁ。今までヒモは誰が切ってたん?」 「前田さんや。」 「あ~あ…。」 「つかいようやで。おいといたら、つかえるいうねん。 …ん?いやぁ、そんなことやっとれるかいな。帰ったでぇ。」 どうやら前田さんなる人物、つかえないと判断されたかリストラにでもあったんだねぇ。 前田さんがいなくなった今、一体その山積みのヒモは、誰が切るんかいなぁ。 深夜の事務机の上に放置されたヒモの山を想像する私…。 と、 前に立っている中肉中背の男性が目に入った。 年の頃なら30代前半、電車が揺れてつり革を握るたび、 半そでシャツから伸びた腕の筋肉がムキッと隆起する。 その男性が読んでいた本のタイトルは『希望の国のエクソダス』 エクソダスってなんだすか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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