その頃あたしは今よりもっと
なんつぅかなぁ…
人間不信っつうかなぁ
あーそうなんだそうだったんだ…どいつもこいつもそうなんかよ
がっかりな感じと、
かなしい感じと、
疎外感とで、
これから誰とも関わらない
そういう風にするしか
あたしはあたしを守ってやれない
心にそうきざんだんだよね
がっかりでかなしくて疎外されたその因と、
正面から戦う気力や勇気はあたしにはもうなかったし
そこからなるべく遠いところへ
遠い遠いところと人へずぅっとずぅっと逃げ続けていよう
そう決めて今もずぅっと逃亡中
そんな時のことなんよ
淀川沿いに建つ、業績不振で今はもうない松坂屋天満店
その3Fの「カフェ・ティーバ」
なにげに入ったその店で
なにげに頼んだ『黒豆ケーキ』
なにげに座った黒く濁った淀川を見下ろす席で
なにげに一口コーヒーをすする
なにげにフォークですくったそのケーキに
泣いた
ひとくち食べてはぼろぼろ泣いた
あまくて泣いた
やわらかかった
陽のあたるその席はあったかだった
涙はとまらなかった
ほんとは、あまくて やわらかくて あったかいところと人を
あたしは求めてるんだとその時知った
あたしはいまだにその頃の自分とその因とを
乗り越えることができないで
それ以前のあたしには戻ることができない
けど、
それでもなにかと楽しくやれてる
近頃はめっきりウッシッシなあったかい毎日ぢゃんか σ( ̄m ̄*)
どっかでしんどい時期があっても、帳尻あわせってことがある
しんどいことがあった時、
ガツンとぶつかっていくもアリ
なかったことにして逃げまくるのもアリ
とにかくどっちかにすっぱり割り切って、それより先へ進んでいきゃあいい
「ぶつかりたいなぁ…でもできないなぁ。なんでこんなになっちゃったの…」
ずぅっと鬱々してるくらいならスッパリなかったことにする
新しい人間関係をつくりゃいい
遠くへ…そのことを知らない人たちのいるところへ逃げていったって
誰にも文句を言わせんな
しんどいのはそいつか?しんどいのは自分だ
とにかく、先へ進みなよ
自分を守れ 自分を誰よりもかわいがってやれ
自分をいためつけちゃあいかん